無機凝集剤の種類 その2
塩化第二鉄
エッチング処理など電子工業分野で使われる塩化第二鉄も、
無機凝集剤として使用できます。
強酸性と腐食性がある薬品で、塩基度は0です。
水中に入れると一気にpHが下がるため、アルカリ剤が必須となります。
脱臭や脱色効果が得られやすい一方で、
配管や設備が腐食しやすいのが欠点です。
ポリ硫酸第二鉄
ポリ硫酸第二鉄は別名ポリ鉄とも呼ばれます。
塩基度は10~20%程度で、塩化第二鉄と比べて腐食性も低いため、
無機凝集剤としての採用が増えています。
消石灰
鉄系、アルミ系以外の無機凝集剤では、消石灰が有名です。
水酸化カルシウムのことであり、酸性を示す他の無機凝集剤とは異なり、
強アルカリ性となります。
そのため中和剤として使わることが多いですが、
プラスの電荷を持つカルシウムイオンが凝結作用を起こします。