injinjiの靴下を酷使したレビュー
こんにちは、レンです。
今回の話題は久しぶりの登山回です。
ロングトレイルに行くのに、靴下を探していて、今回購入したのが「injinji」というアメリカメーカーの靴下です。
この靴下の特徴は、主に次のようなもの。
耐久性が圧倒的に高い
五本指靴下の世界的先駆者
履きやすく、脱ぎやすい
速乾性がある
今回の記事は、僕が実際に購入しそこそこ酷使してみたので、実際のところを紹介してみようと思います。
耐久性は本当に高いのか?
耐久性で行くと、本気で高いと思います。なかなか、壊れることはないんじゃないかと、そう思います。
生地の厚みは、3mm程度なのですが、5~6mmある本格的な登山靴用の靴下と同じくらい頑丈です。
今回は、3日間履き続けて80km程度歩いてみました。荷物も12kg背負っていたので、安い靴下(普通の通勤用)だとこれだけで、破けた経験があります。
今回の実験では、破けることはおろか、糸くずのようなものが付着することもありません。靴下を着脱した際に、変なごみが出ることもなく、きれいな状態で使うことができました。
糸くずが出たり、ランニングで使用して問題がない靴下を探していれば、有用ですね。
五本指靴下の先駆者としての実力
靴下としての実力派が高いと思います。
五本指でしっかりと地面をつかむことができると思います。それは、硬いソールの登山靴でもしっかりと地面をつかみ、歩く時の快適さを提供してくれます。
普段の五本指ソックスや、通常タイプのソックスと比較しても、地面をつかんで歩く感覚は抜群に良いです。指先を折り、伸ばしを繰り返しても。柔軟なストレッチ性能が、自分の足の動きを邪魔することなく支えてくれます。
この、ちょっとした追従性の有無が重要です。歩くときに「今サポートが欲しい」と思った瞬間に、ストレスがあると困ります。集中できないし、その時の不快感は想像以上に長い間残ることになります。
これは、あまり許容できない問題です。その問題がなく、かつ頑丈であることは、とても大きなメリットに感じました。
着脱の難易度は?
この靴下の着脱難易度は、かなり低いです。
五本指ソックス専門メーカーというだけあり、そのこだわりはすさまじいと思います。サッと奥まで指が入り、最後に少しだけ形を整えてあげれば、靴下を履くことができます。
一方で、脱ぐときはかかとをもって引っ張れば、サッと脱ぐことができます。着脱の際には、少しだけ引っかかる感覚がありますが、これまで使用していた別のメーカーと比べると、格段に楽ですね。
特に、指一本一本手でもって着脱しなければならない、なんてことがないです。これは、他メーカーではまねできないのではないでしょうか?
速乾性の判断について
これまで僕が使用してきたのは、基本的に分厚いメリノウール配合の靴下です。確かにそこそこの速乾性がありましたが、今回購入した、inijinjiほどではありませんでした。
比較的、速乾性はあると思います。僕のように従来の、ただ分厚いだけの靴下よりは、乾きが良いです。ただ、足に意識を向けると少し、汗ばんでいる状況が気になるときがありました。
速乾性はあるのですが、吸水性に難あり?かもしれません。ただ、吸水性を比較する対象が、メリノウールなので、正しく比較できていると判断できません。
今回、購入した靴下の種類が「TRAIL Mid weight」でした。これが、もっと乾燥に極振りしたシリーズにしたら、もう少し速乾性が高いかもしれません。
injinjiの気になったところ
この靴下を使用していて、気になった点はそこまでありませんが、酷使してみた感想をちょっとだけ。
さすがに匂いが出てくる
三日間も履き続けて汗をかいてくると、そこそこ匂います。靴下の構成としては、化学繊維になります。特殊な化学繊維を、オリジナルの構造になるように縫い合わせています。
しかし、速乾性能が少し問題があることで、においが出てしまいます。ものによっては、もっと速乾性能があることで、においが出ない製品もあるようです。
足を直接嗅げば、「く、臭い!」となりますが、靴から解放してやるだけなら、そこまで臭くないです。足の臭さが理由で寝ることができない、ということはありませんでした。
テント内は、そこそこ快適でしたが、やはり三日目はにおいが気になります。
履きやすいとはいえ・・・ね?
履きやすいとはいえ、さすがに5本指ソックス。着脱が簡単とはいえ、ちょっと突っかかりを覚えます。
最初のころは十分な性能だ、満足だと思っていましたが、ちょっと気になるときもあります。汗をかいている状態で着脱すると、ちょっと使いにくいと感じるシーンがあります。
五本指ソックスとしては、履きやすい。
ただ、五本指ではない靴下と比べると面倒ですね。こればかりは、慣れが必要だと思います。
履きやすさだけを追求すると、五本指ソックスはまだまだ改良の余地があるというのは、個人的な感想です。
これは僕のミスだが、種類選びが大事
正しい種類の靴下を選ぶと、ちゃんと速乾吸収性能がある靴下になると思います。あなたが、どのようなアクティビティをするのか、それによって選ぶべき靴下は、大きく変わってくるでしょう。
もしも僕のようにロングトレイルで「速乾性重視」という価値観で行くのなら「ウルトラランシリーズ」を購入するべきでした。こっちの靴下は、記事が「ドライマックス」という特殊な化学繊維でできています。
速乾性を重視するのであれば、このドライマックスが使用されている「ウルトララン」でデッキを組むべきですね。
今回僕が購入した「トレイルシリーズ」は、どちらかというと、足の保護を優先した靴下になります。僕としてはこれに不満はありませんが、何を自分が求めているのか。何を追求した靴下を履きたいのか、そこを意識しなければならないのかなと、思います。
一応、トレランの店で店員さんに相談して購入したのですが、自分の中で、まだ安全性重視の思考が抜け切れていないと実感しましたね。
最後に
今回は、inijinjiの靴下を紹介しました。最後のほうは、少しネックなところを淡々と解説することになりましたが、かなり使い勝手がいいのは本当です。
購入を後悔するほどはまだ使用していませんが、これから何年か使用する、ロングトレイルを実際に歩いてみると、まだ改善点などが出るかもしれません。
今回の記事が、inijinjiを検討しているあなたの参考になれば幸いです。