0005 こんな職場でも学べることはある!
晴れて?無職となりましたが、休職期間中に転職活動をしておりまして、退職のタイミングと同時に別の通関業者へ転職が決まり、退職から1カ月でまた正社員として通関業者で働くことになりました。今思えば幸運でした。
社会人として初めての職場での約1年間、ほぼ雑用とパワハラで良い思い出はひとつもありません。ですが、貴重な体験をすることが出来ました。
2001年9月11日。アメリカ同時多発テロ事件。
この日は帰宅後テレビを付けていたら、生中継で航空機が衝突する瞬間を見ていました。社会人1年目のワタシですら、これを見た瞬間、
「明日から職場はすごいことになるだろうな・・・」
と予感しました。
で翌日、職場に向かおうとすると、空港の中に入るゲート前には警察車両、ゲート入った中にも警察官がかなりの人数で警戒してました。異様な雰囲気とはまさにこのこと。
ゲート入る前にボディチェック、ゲートに入ってからも事務所に入るまでに警察官2,3人に声を掛けられてまたボディチェックと・・・。
「銃は持ってませんってば!ここはアメリカか?」
事務所に入ると、荷主からの電話が鳴りやまず。
「ここはコールセンターか?」
内容は、「荷物は届いているか?」「荷物は無事送れたか?」の内容ばかり。
記憶に間違いなければ、翌日9月12日から1週間は、アメリカ向けの輸出入が出来なかった、というより飛行機が離発着出来なかった記憶があります。なので、アメリカ向けの貨物がダイバートしていたと思います。
また空港内の税関等の各省庁への出入りも警察官が見張りしていたので、しょっちゅうボディチェックされました。生涯でこんなにボディチェックされることはもう二度と無いでしょうね・・・。
保税倉庫にも警察官がいまして、怪しいと目を付けられた貨物は、開梱してました。
また空港に出入りするトラック、そのトラックが積んでいた貨物も同様にチェックされ、ゲート前は渋滞が解消されることはありませんでした。この1週間は貨物の開け閉めに追われた印象が残っています。
20年以上の事件ですが、その当時の印象は消えることはありません。すごい1週間でした。
1週間後、少しだけ警戒レベルが下がって徐々に通常へと戻り、1か月後にはほぼ通常に戻ったと記憶しています。