今年も聴いたアルバムからオススメを押し付ける時期がやってきたPart1
バンドが活動休止し、
すっかり暇しているかと思いきや、
ありがたいことに沢山サポートのご依頼をいただいたおかげで
全く休めなかった男、ヨサカコーメーです。
12月っちゅうものは幾つになっても慣れないですね。
煌びやかに彩られた街を見て浮かれてしまうし、
かといって浮かれきれない時は、
世の中へついていけてない孤独感が寒さも相まって募るし。
この天邪鬼め。
さてはて、話は変わりますが。
Apple MusicやSpotifyの普及によって、
多種多様な音楽へ触れることができるようになった昨今。
その年に最も聴いたアーティストやアルバム、曲をまとめてくれる機能から出力された結果画像を見て、
「ほーん、ワイはこんぐらい聴いてるんやな」と思う反面、
めちゃくちゃ良かったのに回数はそれほど聴いていない曲も沢山あることに気がついた。
せっかくなので、
今年聴いたアルバムの中から、
特にオススメしたい作品を選出して、
押し付けていこうと思う。
またまた勝手に。
◯1枚目
⊿アーティスト名 : 結束バンド
⊿アルバム名 : 結束バンド
⊿曲名 : ギターと孤独と蒼い惑星
「けいおん!」世代の自分としては、
「ぼっち・ざ・ろっく!」にハマった勢いでギターを購入し、
早々に挫折しているネット民を見るのがとても懐かしく感じた。
バンドをやっている人、やりたい人、やったことない人。
どんな人でも『面白い!』と感じられるような名作アニメ、
「ぼっち・ざ・ろっく!」の劇中バンド曲を集めたアルバムがこちら。
まず何より曲がいい。
アニメ曲特有のきゃぴきゃぴした雰囲気は皆無で、
インディーギターロック一直線のアレンジ、
キャッチーなメロディ、
物語とリンクしつつも、現代人の抱える悩みに突き刺さってくる歌詞。
全てが揃っている。
楽曲提供陣も中々に豪華だ。
KANA-BOONの谷口鮪氏、
tricotの中嶋イッキュウ氏、
the peggiesの北澤ゆうほ氏、
そして我らがASIAN KUNG-FU GENERATIONのカバー曲まである。
そんなアルバムが微妙なわけないじゃないか。
個人的には三井律夫氏のギターアレンジが過ぎる。
まだ聴いていない方は是非、アルバムを通して聴いてほしい一作である。
◯2枚目
⊿アーティスト名 : 稲葉曇
⊿アルバム名 : ウェザーステーション
⊿曲名 :ひみつの小学生
ここ数年は久方ぶりにボカロ文化へ沢山触れていたのだが、
その中でも特に刺さったコンポーザーはこの方。
稲葉曇氏だ。
私自身、Vtuber文化がとても好きで、
切り抜き動画やMAD動画などを沢山試聴しているのだが、
その界隈の中でもちょっとしたブームを巻き起こした動画がある。
稲葉曇氏の「ラグトレイン」に合わせ、
にじさんじの文野環というVtuberの台詞をリズムよく切り貼りした、
所謂MAD動画といわれるものだ。
ブームを引き起こした要因となっている部分は動画後半に出てくる。
元動画のMVイラストをトレースした手書きイラストに、
配信上の音声に無理やり音程を付け、ほとんど違和感がないように歌わせている「人力ボカロ」という部分だ。
この箇所がネットで大いにウケた。
元々界隈では有名だった稲葉曇氏だが、
この動画でかなり知名度を得たと認識している。
おかげで私もこの方を知ることが出来た。
サンキュー野良猫、サンキューMAD製作者。
稲葉曇氏の音楽性に話を戻そう。
楽曲に関しては、随所にwowakaリスペクトを感じさせる。
繰り返される不協和音的なメロディとリフレイン、
4つ打ちと16ビートを基本とするリズム、
そしてどこか日本臭さを感じさせる特徴的なメロディ。
その全てが絶妙にかみ合い、マッチして稲葉氏特有の音楽性を生み出している。
最近ではポケモン公式とのコラボ楽曲にて、
自重することなく稲葉曇節を炸裂させてくれていて、
一ファンとしてとても嬉しかった。
ポケモン愛にも溢れていらこちらの楽曲も、
是非ご視聴あれ。
◯3枚目
⊿アーティスト名 : The Little Willies
⊿アルバム名 : The Little Willies
⊿曲名 : Roly Poly
おいおい、めちゃくちゃいいぞこのアルバムおいおい。
今年聴いたアルバムの中には、
何年も前にリリースされたものを今更聴いたパターンが結構ある。
このアルバムもその一つ。
カントリーを愛する者たちで結成されたバンド、
The Little Williesのメンバーにはなんとなんと、
あの世界的シンガー、ノラジョーンズがいるのだ。
そりゃあ良くないわけないよね。
他メンバーもかなり著名な方らしく、
全パートのクオリティが恐ろしく高い。
このアルバムの良いところはそれだけではない。
カントリーという日本人にとってはあまり馴染みのないジャンルの音楽にも関わらず、
全編通してもめちゃくちゃ聴きやすいのだ。
こちらが「え〜?カントリ〜?よくわかんないけど耳をすませばのやつ〜?」とか身構える前に、
グッドメロディーセンサーがビリビリと反応してしまう。
穏やかな気持ちで聴ける音楽をお探しの方には、
特にあのアルバムをオススメする。
◯4枚目
⊿アーティスト名 : Suspended 4th
⊿アルバム名 : Travel The Galaxy
⊿曲名 : INVERSION (Rev.2)
ほんとは!このアルバムの「Betty」って曲がめちゃくちゃいいんだけど!
YouTubeのMVがいくらなんでも古すぎるし、
アレンジも違いすぎるので「INVERSION」にしました!!
名古屋路上界隈より参上した、
王道ヒーロー系ロックバンド、
「Suspended 4th」の皆さんです!!
…なぜこんなハイテンション?
それはさておき、元々Suspended 4th(以下サスフォー)のことは知っていた。
なんせこの動画が大バズりしましたからねえ。
バズるだろこんなの。
みんな好きだろこんなの。
そんなサスフォーのメジャーデビューアルバムが本作。
インディーズ時代の人気曲が再録音されていたり、
最熱の新曲が沢山収録されていたり。
サスフォー大好き!
リリースされてすぐ聴いたよね!!!
すぐ聴いた…すぐに…すぐ…
言い訳はしない。
言い訳させてくれ(爆速撤回)
リリースされてすぐライブラリに追加はしてたんだ…
けどさ、どんどん新しいアルバムを追加していくから、
ライブラリの中に埋もれて行っちゃうんだよ…
結果、リリースから半年以上経った頃に
やっとこのアルバムを聞いたのだが、
やはり各楽器陣の演奏が素晴らしい。
卓越したプレイヤーたちの演奏に共通していることとして、
「フォーッ!」と思わず叫びたくなる、
という点がある。
急に具体性が皆無となった。
つまりは、その楽器について何も知らない人が見ても、
思わずテンションが上がってしまうようなトーンを持っている、ということである。
ギターに詳しくなくてもサスフォーのリハはかっこいいだろうし、
ベースが何か分からなくてもバチバチが聞こえるだろうし、
ドラムがいかにノリやすいかもわかると思う。
それがサスフォーの持つ一番の魅力だと私は考える。
ソングライティング力も言わずもがな素晴らしい。
泥臭いロックリフが盛りだくさんなくせに、
泣きのメロディがめちゃくちゃ多いんだよな。
ロックファンは必聴、そうでない方もロックに触れるきっかけとしてこのアルバムを選んでは如何だろうか。
◯5枚目
⊿アーティスト名 : Aimer
⊿アルバム名 : Walpurgis
⊿曲名 : hollow-mas
YouTubeにいい動画がなかったので割愛。
とりあえずこのアルバムでは「hollow-mas」を聴いてほしい。
Aimerは元々大好きなアーティストだ。
古参アピールじゃないけど、
RE:I AMの頃から好きだよ。
新作がリリースされるたびに毎回チェックしているのだが、
今作の「hollow-mas」を聴いて度肝を抜かれた。
Aimer、あんた、ケルトもいけんの…?
ケルト音楽というものがあり、
簡単にいうとまあ「hollow-mas」みたいな雰囲気のジャンルのことである。
予想だにしたい方向からの攻めだったので、
かなり私の琴線に突き刺さった。
一時期かなり鬼リピートしてたな…
Aimerは更に新しいアルバムが今年リリースされているが、
そちらも良いので是非。
長くなってしまいそうなので今回はここまで!
Part2に続く……