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都バスの日
今日、1月18日は、「都バスの日」。
大正13年の1月18日に、運行が始まりました。それで、この日に制定されました。
当時は「東京市営乗合バス」という、今の「都営バス」の前身の会社でした。
前年に起こった関東大震災によって、市電が走れなくなり、運行が始まりました。市電は道路上に通している線路を走っていて、おそらく大地震によって線路がずれたり壊れたりしたのでしょう。
技術も資材も充分でない時代のこと、復旧までにはかなりの時間がかかります。そこで、とりあえずということで、バスを走らせました。それが始まりのようです。
市電は線路を使うという性質上、地震に弱いですし、もうひとつ、渋滞にも弱いです。ほんの少しも、ルートをずらすことができません。その融通の利かなさが、渋滞の大元となってしまいます。
車中心の社会になると、都心から市電(都電)は消え去りました。現在は23区内に、1ルート半残っているだけです(荒川線と世田谷線)。
都バスは、ある程度の数が残っています。現在でも、100を超す系統。
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狭い東京都を走る都バスは、そのほとんどが短距離区間です。ただ、東京西部の青梅を走るバスは走行距離が長く、25キロほどを走る系統が何本かあります。
最も長いのは、西武線の花小金井から青梅線の青梅までの系統。単に長いだけでなく、東大和駅や新青梅街道、国道16号など渋滞箇所がたっぷりあって、「時間のあてにならないバス」と、東京西部の人たちから言われていました。また、あてになったとしても、本数がとっても少ない。
以前は花小金井よりもっと遠い、西武柳沢からでした。走行距離30キロを超し、時刻表どおりの運行でも2時間ほど。椎名誠さんが乗車記を書いたくらい、1つだけ突出したロングラン運行でした。
車社会がどんどん薄くなっていっているので、23区内の都バスは増えていくかもしれません。ただ、東京西部のバスは減っていくのではないかと思います。