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何を外注している会社か調べるのって面白い。

住宅建築の業界内で、一時期、「営業を外注化した方がイイ。」なんて風潮がありました。

自社内に「営業マン」を在籍させて、なんとかお客様に提案できるように育てるよりも、営業のプロに委託して自社の強みを伝えてもらった方が、お客様に響く。

当時、「面白いこと考える人がいるなぁ。うちには合わないけど。。。」と一蹴してしまって数年。

この方法は、ほとんど耳にしなくなりました。


この営業外注方式が思ったほどに広がらなかったのは、コストの問題なのか、人材の問題なのか、はたまた業界として新しい方式に手が伸びなかったのか、実際のところは分かりません。

ただ、「私が弊社には合わない。」と思った理由も大きな要因のひとつではないかと思います。

私が思った理由は、「思考を停止させる」ということ。

工務店を経営をしていて、何が難しいと感じるかというと、如何に興味をもってもらうか。

これは、工務店に限らず、服屋でも、料理やでも、家具やでも、お客様に向けて商売をしている会社であればどこも同じです。

自社を知ってもらうために、広告を打ったり、イベントをやったり、あの手この手を考えます。

更に、自社の強みとは何か、どんな方と価値観の共有ができるか、これからどの部分に力を入れていくか、考えます。

「当たり前のことでしょ?」そう思われる方がほとんどだと思います。


その当たり前を放棄してしまうのが、営業丸投げ。

自社の深堀りもできなくなるし、社員のスキルアップもできない。

結果、方針の調整もできずに、変化が小さくなりやすいのではないでしょうか。

つまり、長期的にリスクが高まって・・・


もちろん、うまく使っいいとこ取りができている建築会社もあるかもしれません。

例えば、コンビニのパスタやカレーがやたら名店とコラボするのは、もちろん目先の知名度による集客を目的にしていることもあるけれど、結構利益が少ないことも多いみたい。

今よりも先を見据えて、今後の商品開発に使用する情報を仕入れていることでよりよい自社製品を作ろうとしている。

住宅設計でもよくある話で、有名な設計士とコラボして、コツを学ぶ、そして自社のオリジナルに活かす。

集客がうまくいかず、最終的に建築士さんの下請中心になっている工務店さんもあるけれど、自力はめちゃくちゃあったりします。


実際に、家造りのすべてを1社で内包できるなんて会社は、ほぼ無くなりました。

自社で営設計し、申請し、基礎工事、木材をきざみ、大工事、電気、水道、屋根、外壁、板金、塗装、etc...

業者間の協力がなくては家は建ちません。


だからこそ、何を外注に出しているか知ると、その建築会社が見え方がかわってくるかもしれません。

設計を外注に出すのはなぜだろう。

私の家を設計するときも、外の人がするのかな?

大工さんは決まった人じゃないのかな?

着工してみないと誰が自分の家を建てくれるのか、わからないのかな?

エクステリアの提案は家のコンセプトと合わせて誰が行ってくれるのかな?

家を建てたあとはも、ちゃんとお付き合いしてくれるかな?


何を外注しているか、どんな外注の仕方か、知ってみるもの面白いですよ。



hiroyuki

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