建築士の定期講習の内容は「今」知っておきゃなきゃいけないこと。
年の瀬が迫ってきたのこの時期、建築士の定期講習考査に行ってきました。
なぜ、この忙しい時期を選んでしまったのか、少し後悔しながらも、予約してしまったものは仕方ないですよね。
会場に行ってみたら、私含めて4人でした・・・。
これまでは、会場に行って、約6時間の講義を受け、そのあと考査(テスト)を受けるという流れでしたが、時勢により、講義は「オンライン、自宅学習の上、会場でテストに臨んでね。」というシステムに切り替わりました。
という事で、今日は建築士の定期講習について書いてみようと思います。
建築士には3年ごとに登録講習機関が行う講習を受ける義務があります。
建築はそれを取り巻く社会情勢に伴い、考え方や法令が変化していくため、常にアップデートが必要な業界です。
そのため、どんな建築士であっても、現役でさえあれば、定期的な最低限の情報摂取をさせられます。
講義の内容としては、大きく3つに分かれていて、
①建築基準法等、重要な法律法令の再確認と変更点の確認。
②最新の建築動向。
③建築士の職能や倫理の再確認。
①と③がとっても大事なのは当たり前なのだけれど、やっぱり面白いのが②です。
今回特に特集されていたのは、「温熱・省エネ」と「耐震」でした。
建築士の定期講習で、がっつり時間をかけて伝える内容ってのは、いわば、「最低限知っておけよ?知らんとヤバいぞ。」的な内容ってこと。
今回どんな内容が掲載されているかというと、
例えば、ヒートショック多いぞとか、
WHOは冬季の室温18℃以上を推奨してるとか、
温度だけじゃ、快適にはならないぞ!とか、
このブログを読んで頂けている方なら、家づくりおいて当然知っていらっしゃることかもしれません。
この他にも、気候変動についてやZEH、エネルギーマネジメントや空気質、そして、震災から考えるべき耐震についても。
特に耐震については、
と締めくくるくらい、大地震の後も住み続けられる性能の住宅標準化を伝えている。
という事で、上で挙げている事っていうのは、もうすでに業界的には、当たり前の知識。
それを前提に、現行の建築はなされるってことです。
これまで、弊社にご相談に来られた多くの方が、温熱や耐震について「建築会社と話が通じない・・・」と仰っていた部分が解消されるのではないでしょうか。
改善されるのかな。
どうなんだろう。
何にせよ、今後更新をする建築士さんについては、「この知識が入った上で、その設計をしているんですよね?」という事になります。
住宅性能をしっかり考えた家づくりを進めているご家族には、間違いなく追い風です。
hiroyuki
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