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やっぱり違う。これがG2なのか。

早いものでもうすぐ11月末。

あと1か月ちょいで今年も終わってしまうとは。

四十過ぎると1年が加速しますね。


さてさて、「この季節になると本格暖房モードに突入」、

と例年ブログで書き始めていたのですが、ちょっと様子が変わってきたのでご報告。


今時期、宇都宮市内は朝方の最低気温が5℃を下回ることが多くなります。

私の自宅は築9年。

UA値でいうと0.6、ZEHレベルです。

まあ、1階がガレージなので、温熱的には不利な間取りであることは否めません。

という事で、床下エアコンがすでに回しっぱなしになっております。

本格冬モードにはまだ余力を残していますが、自宅警備の猫さんのことを考えると、やはり全館連続暖房モードです。

それが当たり前だと思っていました。


しかし、近年建築させて頂いているHEAT20 G2レベル(UA値0.34)のオーナーさん宅で話を聞くと、まだ夜だけ運転。

日中、ご自宅にいらっしゃるご家族は暖房必要なしとのご報告いただきました。


そうか、もう私の自宅とは断熱のレベルが違うんですよね・・・

G1レベル(UA値0.46)だと、正直それほど体感的な差を感じないのですが、G2まで行くと、明らかな差を感じます。

ここから考えると、やはり暖房コストも差が出ることは明白です。


今年の冬は、東京電力が電力逼迫の警告を大々的に出すでしょうから、高断熱住宅はそこに一役買えるでしょう。

とは言え、冷えは万病の元。

家の中で寒さを我慢するのは、健康リスクが大き過ぎますので、無理は禁物。

先日もSNSにシェアしましたが、BBCの「部屋が寒すぎると、人体はどうなるか?」という記事。

読んでみると、脳の知的活動にすら、影響を与えうることが明確になっています。

確かに、以前ブログで書いたように、慶應義塾大学 理工学部の伊香賀利治教授も、

冬場に1度暖かく家に住むと脳神経が2歳若くなることがわかった。5℃暖かくなることで脳年齢が10歳若く保て、認知症の発症も遅くなる。逆に寒い家では室温の変化が激しい。それによって血管の拡張収縮が繰り替えされて動脈硬化が進行しやすく、脳が早く劣化してしまうと考えられる。

という研究結果を発表していました。

暖かく暮らせるかが、健康にとって如何に重要か。

気密も大事なのは基本のキ。



もちろん、暖房選定も超重要。

先日、建築した工務店さんが廃業してしまい、メンテナンスを託された築15年のファース工法のお客様宅のこと。

蓄熱暖房機利用の住宅だったため、近頃の電気代高騰を不安視してエアコンを新設されました。

残念ながら、弊社に相談せずに、家電量販店で・・・

「冷暖房機器選定は重要だから、必ずオースタムに相談してくださいね。」とお伝えしていたのですが・・・

結果、「夏は寒いほど冷房が効く!」と喜ばれていたのですが、今の暖房時期に様子を聞いてみたところ、「まったく暖まらない・・」とのことで、どうしたらいいかご相談を頂きました。


家電量販店では、大量に安く仕入れたエアコンを売れ筋として提案します。

お値打ちに購入するには、とても良い方法なのですが、エアコンは住宅設備機器です。

どんな地域の、どんな建物の、どこに、どんな使い方のために、設置するかで、容量はおろか、メーカーまでも選定の対象になります。

家電量販店で、そんな質問をされることはありません。

聞くのは畳数だけ。

お値打ちエアコンは、外気温が5℃を下回ってくると、温風を室内に送れる時間が短くなります。

気密・断熱性が高ければ、保温性が高く、少ない熱量で室温を保てますが、一般的にはなかなかそうはいかない住宅がほとんど。

だからこそ、やはり、機器選定が非常に重要になります。

上のオーナーさんの場合、設置してしまったエアコンは夏用として使用し、冬は蓄熱のままにするか、冬用に選定したエアコンを再度追加するかの2択。

どちらにせよ、想定外の出費になってしまうのですよね。


高断熱だったら快適とか、この全館空調装置を設置すれば快適とか、単体では居住環境は良くなりません。

断熱、気密、空気循環、湿度、ここまで考える必要があるんです。

ちゃんと専門家と話すことは重要です。



hiroyuki


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