人気工務店は雑誌に載っていない!?
先日、県内でプロの中でも、木の家づくりに定評のある工務店さんの完成現場を見学させて頂きました。
以前は、あれ程図々しくも、国内あちこちの施工を見学させて頂いていましたが、さすがに時勢柄、ご迷惑をお掛けする訳にはいかないと、自粛しておりました。
いよいよ世の中の意識も落ち着いてきたところで、そろそろSlowになっていた時間を取り返しにかかろうと思います。
さて、見学させて頂いた工務店の社長は、とても穏やかに包み隠さず教えてくれる方。
方針、設計、施工、営業、悩み、全方位にわたって、率直なお話を聞かせてくれました。
本当にありがたい。
今後も引き続き、ご教授願います。
さて、その話の中で、「広告はどのようにされているか?」という質問に対し、使っていないという回答がありました。
そう、広告宣伝にお金かけていないんです。
実は私が見学させていただく工務店さんで、こんな感じのところの割合が非常に多いです。
一昔前は、リクルートの住宅雑誌をはじめ、エリアごとで「~で家を建てる」系の雑誌全盛の時代があったように思います。
大手が発行している雑誌であればあるほど、1回のコストがめちゃ高いです。
ご存じかとは思いますが、上記の住宅雑誌って、基本的には掲載されている工務店などの建築会社がお金を払って、広告として雑誌掲載してもらいます。
文章は、基本を書いてエディターさんにまとめてもらう形式が多いかな。
写真はその時撮れる物件写真撮影が1棟付いてくる場合と、完全に自社のストックから出すケースがあります。
まぁ、そのあたりは置いておいても、広告であることはご理解ください。
紙面づくり的に、おススメの建築会社をピックアップしているように見えるかもしれませんが、実際に載っている写真や文章内容を比較すると、驚くほどクオリティ差がありますよね。
雑誌の厚さに対して、価格が激安なのは、雑誌の売り上げが利益のメインではないからなんです。
ちなみに「新建築」などの専門雑誌の場合は、広告形態ではなく、応募形式のため、掲載されたら拍が付くレベルなので、完全に別ものです。
ということで、ハイレベルな工務店さんは広告に費用かけていないこともしばしば。
そのような工務店さんは根本的に年間での施工棟数が少ないこともありますから、たくさんの方を呼び込んでも対応できないという理由もあるかもしれません。
つまり、本屋さんなどで目につく雑誌に出てこないんです。
ホント、昔は「展示場を回る」から始まり、「住宅雑誌を買って資料請求」がルートでしたが、今はもう変わってしまったんですね。
まあ、このブログを読めるくらいディグに長けた方であれば、「そんなの常識。」と言われてしまうかもしれませんけどね。
hiroyuki
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