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家づくりは夫婦お互いの価値観をアップデートする機会。

今年はちょっと雨が多いですが、概ねこの時期は気候がイイですね。

GWの休暇はじっくりとれましたか?

私はキャンプにいそしみましたが、自宅に戻ってからも、エアコン使わずに窓を開けて、温度・湿度ともに丁度いい風を取り込んでいます。

近年、夏が長くなっているので、春・秋という気持ちのいい中間期が少なくなってしまっていますね。

どんどん住まいにシェルターとしての性能が必要になってきています。


さて、そんな住まいを計画するにあたり、「大事にしたいことは?」とご相談者様にお聞きすると、やはり「性能」という回答が返ってくることが当たり前になりました。

それも、昔は考えられないくらい、奥様からその言葉を頂く事が多いのに驚きます。

それこそ、良くブログに書いているように、25年前には、住宅の気密・断熱はおろか、オール電化にさえ懐疑的な世の中でした。

それが少しずつ、マニアックな男性陣が断熱材の話に耳を傾けてくれるようになり、旦那さんが奥さんに性能を説くという時期が結構長くありました。

それが今や奥さんが断熱性や気密性を熱望する時代。

「自宅にいる時間をいかにストレスフリーに暮らすか?」という事を考えると、男性も女性も関係なく性能にフォーカスするようになるべくしてなってきたという感じですよね。


夫婦というのは、比較的近い価値観をもった二人が、人生を共に過ごす契約をする訳ですが、家づくりというのは、それぞれの価値観をカタチにする作業と言っても過言ではありません。

それまで何となく察していた暮らし方や価値観に対して、「これから先の人生、どのような暮らしをしていきたいのか?」具体的にしていく作業です。

今の暮らしから改善したいこと、変えたくない事、これからの家族計画、仕事、老後まで考えていく必要があります。

家は買うものと思い込んでしまっている方もいらっしゃいますが、住宅の取得は買い物ではなく、人生設計です。

家づくりのタイミングって、結婚や出産、転職や退職など人生のターニングポイントと重なることが多いです。

だからこそ、皆さん先を見据えての計画になりますよね。


特に栃木県で腰を据えるとなると、あとから住宅を売って利益を得たり、一生賃貸を決めても先々更新できるか問題など、現段階では住まいにムズカシイ問題が付きまといます。

だからこそ、住宅の取得を検討するというご家族が大部分でしょう。

つまり、一生もの。

我々の親の世代のように、何度も住宅取得ができる時代でもありません。

夫婦間で、本音出しましょう。

キッチンの設備ひとつでも、やっときゃ良かったがないように。

とことん話してください。

共働きのご家庭も多いですし、大変かもしれません。

でも、ここで夫婦間での価値観をアップデートしておかないと。


そう考えると、建築会社のプランニングで、「この部屋何畳欲しいですか?」なんて質問、くだらなく感じますよね。

こう暮らしたいって言ってんだから、何畳必要かプロが考えなさいよ!って感じ。

必要な大きさも、部屋の配置も、性能も、ご家族間での価値観がまとまっていると、答えは割とシンプルに出てきます。

我々設計者は、暮らしのイメージを具体化するお手伝いをするに過ぎません。


以前、打合せ直前にお客様から連絡があり、「今日の打合せを延期したい」と。

「打合せに来る車内で、バトルになり今日は打合せにならなそう。」なんてことがありました。

自宅で話し合う時間がなければ、それも致し方なし。

しかし、その時間があったからこそ、そこから先の打合せがスムーズに進みました。


住まいづくりに際し、あらためてお互いの価値感をしっかりと確認しなおすのって、とっても大事。

当たり前のことのようだけど、つい目の前になると、デザインとか、数字だけに目が行きがちになってしまうので、念のため。

おうちを建てる年代も関係ありません。

ちゃんと話して、素敵な老後まで暮らせる素敵な住まいにしましょうね。




hiroyuki

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