施主支給とそのリスクを知っておこう。
「今年の花粉、半端ないですね。」
毎年聞く会話だなぁと思ってましたが、今年は私も本格的に発症。
くしゃみ、咳、鼻水、などなど基本症状が一気にきました。
せっかく、マスクOFFの号令が出たにも関わらず、今しばらくは流れに乗れなさそうです。
さて、今日は施主支給について。
家づくりには、ご存じの通り沢山の材料が使われています。
一般的に流通しているもの、そうでないもの、それぞれあります。
それこそ20年前であれば、どうしてもお客様が使いたいというレンガやガラスブロック等の材料をお客様自身に海外から取り寄せて頂き、「施主支給」にて施工させて頂くなんてことが、たまにありました。
でも、そのくらいハードル高めの印象があったんですよね。
しかし、近年、住宅に関わる様々な部材がインターネット上で購入できるようになりました。
ペーパーホルダー、鏡、照明器具などのシンプルな部材。
IHクッキングヒーターやエアコン、更にエコキュートといった、家電感覚の設備機器。
はたまたキッチンやユニットバスまで、工事業者に限らず、一般の方がインターネットで購入することが可能です。
工事業者が出した見積より、「インターネットで買った方がちょっと安いじゃん!」ということ、あるかもしれません。
さて、あなたなら、どこまで施主支給しますか?
施主支給をするにあたり、考えておかなければならないのは、まず「施工」です。
施主自身で購入したものを誰が設置するかという事。
ペーパーホルダーや鏡、照明器具などは、建築会社に言って設置してもらう事は簡単です。
これが、キッチンやユニットバスクラスになってくると、設置工程組、各業者への図面配布や下地準備、配管施工、荷受けなどなど調整を行う人が必要になります。
次に、「じゃ、施工まで施主支給で。」となった場合、考えておかなければいけないのが、「保証」です。
施主支給の場合、建築会社はその部分の保証対応をしてくれません。
設置後、その支給品に問題が生じた場合、ご自身で対応せざるを得なくなります。
ペーパーホルダー程度であれば何の問題もありませんが、キッチンやユニットバスなどの水絡みになると、さあ大変です。
ご自身で購入店・メーカーへの確認、相談。
購入店や施工業社が県内とは限らないので、取り急ぎ対応が可能か事前に確認が必要です。
更に、建築会社側と施主支給業者側の施工が曖昧になるような箇所がある場合は、問題解決に時間がかかる可能性が出てきます。
なかなか厄介なんですよね。
施主支給については、建築会社さんによって是非ありますし、どのレベルまでというもの違ってきます。
大手ハウスメーカーなどは、まず一切の施主支給を受け付けないでしょう。
判断は建築会社の考え方によります。
オースタムの場合は、モノによります。
ペーパーホルダーや鏡などは、インターネットや雑貨屋を探すと、星の数ほどの商品が出てくるので、候補が出てきたら空間に合うか打合せしつつ支給してもらう事が多いです。
キッチンやユニットバスなどの施工については、基本的にはお受けしないのですが、ご親族が設備業者さんだったりと、身元がはっきりしていて先々のメンテナンスに困らない状況など例外的に可とする場合もあります。
「木工事に大工さんの叔父さんを使いたいんだけど・・・」
なんてご相談が昔あったのですが、オースタムの家づくりの場合、気密・断熱・空気循環など根本的な知識と理解が必要なのでゴメンナサイしています。
居住環境性能に関わるところは、やはり普段から知識をアップデートしてくれている協力業者に任せたいところです。
建築において、設計だけでは良いものはできません。
施工があってこそ、思い描いたものがカタチとなります。
だから、普段から面倒なお願いを受けてくれる協力業者さんに任せ続けている訳です。
オースタムの「アレやってみたい」、「コレやってみたい」と面倒ごとに付き合ってくれる弊社の優秀な協力業者の皆さん、信頼して施工を任せくださいね。
新築工事はお引渡しで完了しますが、家での暮らしは続いていきます。
メンテナンスの時期はどんなものにもやってきます。
その時に、困らない選択を新築時にされるのはとっても大事です。
だからこそ、何を選ぶか、誰を選ぶか慎重にね。
hiroyuki
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