新聞屋とのやり取りで思った事。
今回は、徒然なるままに日ごろ思った出来事について書いています。
家づくりの参考になる話ではございません。
会社宛てに新聞屋から電話が来た。
私は新聞を読まないが、会長が読むため契約が続いている。
今回の電話は、契約の更新について。
弊社会長に繋いだら、思ったより長く話していたので、内容を聞いてみたところ、
電話口の対応が悪かった事に加え、契約期間についての質問したら半ギレ回答だったようだ。
今回、会長がふと疑問に思ったのが、「なぜ新聞は1年契約なのか?」という事。
新聞は読みたい。
でも、例えば自分が入院して、数か月家を空けて、誰も新聞を読まなくても配達だけはされ続ける。
契約だから当たり前だけど、それが気になるので、いつでも辞められるようにできないものか?
担当者は電話口で「できない。」と言った。
「じゃ、辞めるしかないか・・・」と会長が言うと、
「洗剤などをお渡ししなければ、できます・・・」
「??????」
結局、事前に伝えればいつでも止めることができる方法はあるのだった。
それが、使いもしない銘柄の洗剤と引き換えであれば、安いものである。
だが、その後、彼は洗剤を持ってきた。
不要である旨を伝えたが、とり続けてくれるからと・・・
最初の話は何だったのか。
そもそも彼らの営業方法は30年前と何も変わっていない。
もっと前からかも。
廃れメディアなのに何故なんだろう。
さて、翻って自社の事を考える。
オースタムは、自社でお客様と打合せをし、自社で設計をし、自社で工事をする工務店。
時代が変わればお客様のニーズも変わるし、工務店を見るポイントも変わる。
だから、私たちも変わっていく。
見学会の行い方、説明の内容、打合せの仕方、完成写真の撮り方、情報発信の仕方、etc.etc...
もちろん、25年前から「ちゃんと冬あたたかく暮らせる家を栃木県に」という核の部分は変わっていません。
でも、それを伝えるために、より素敵な家を建ててもらうために、無い知恵を絞りながら、時には家族内で喧々諤々、ほぼ喧嘩のような会議をしながら、少しずつリファインさせています。
普通にお仕事されている方なら当たり前の事なんですけどね。
現実に、住宅建築業界も人口減少の影響から今後、着工棟数が激減することは目に見えています。
大手ハウスメーカーですら、国内だけでは大きくなり過ぎた会社を維持できない事は目に見えているので、東南アジアなど海外への進出を積極化しています。
更にはこのコロナ禍を経て、家を建てるご家族自体がちゃんと家づくりを学び始めている。
旧態依然とした在り方の工務店なんて、完全に選択肢の外になってしまいます。
新聞屋さんも同じではないでしょうか。
情報を扱うメディアは多くなり、新聞である必要性が希薄になってきている昨今。
取り合えずで電話して、洗剤もっていけば毎年同じように契約がもらえるというのは・・・
私は、昔みたいにチケットをとか、別のものを持ってきてほしいと言っているわけではありません。
仕入れたものを売る事しかできない業種であるが故に、できることも限られるでしょう。
だからこそ、売っているものそのものを、より価値あるものと感じられるような努力が必要なのでは?と感じてしまいます。
今日、新聞という斜陽産業の一端を見て、思わず書いてしまいました。
ここまでお付き合い頂いた奇特な皆様、ありがとうございます。
次週は2022年最後のブログとなります。
役に立つ内容にするか、どうでもいい内容にするか、まだ全くネタ考えていませんが、引き続きお読みいただければ幸いです。
hiroyuki