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リアルな設計をする住宅設計者は家事をする。

お盆を過ぎると空気感が変わりますね。

湿度感が一気に変わって、夏の終わりを感じ始めます。

名古屋出身の弊社設計沙織さんは、「栃木の夏はみじかいねー。」と毎年口にします。


さてさて、今日は設計の話。


ふと「設計」という言葉をgoogle先生で検索してみたら、

「ある目的を具体化するためのもくろみ。」

という意味が最初に来ていました。

ある目的とは何でしょう。

もちろん、「生活」ですよね。

この「生活」に建て主の多様性が出てくるわけです。

だからこそ、住宅の建築において設計というのは、建て主のライフスタイル、建築会社の考え方が押し並べてあらわれる場所です。


では、住宅の設計者に必要な事って何でしょう。

先日職人さんに聞いてみたら。

「知識と経験と、ちょっとだけセンス。」

と回答されました。

ドンピシャ。流石よくわかってますね。


さて、この知識と経験ですが、普通にとらえると学問として建築を学んだり、現場経験を積むということ。

当り前にこれは大事です。

ただ、住宅設計というのは、何を具体化するためのもくろみでしょうか?

そう、生活でしたよね。

生活をリアルに設計するためには、設計者自身が日々の生活を家で行っている事が重要です。

とどのつまり、大事なのは、家事やってるかい?って事。


もちろん、どの様にくつろぐか、趣味をどう楽しむか、なんてのも大事ですが、ほとんどのご家庭では家事という、家の中で行わなければならないタスクが存在します。

炊事、洗濯、掃除、子育て。

これを如何にするかで、暮らしの中身が変わります。

だから、リアルな生活を設計するには設計者自身が家事をどの位こなしているかが、かなり反映されます。

多くの場合、女性の住宅設計者が好まれるのは、この部分に対して非常にリアルな設計イメージを持っていて、建て主と共感できるからと言えます。

私が勉強させて頂いてきた設計者さん達も、意外と多くの方が、マメで掃除好きだったり、料理が好きで厨房に立ったり、子供との向き合い方が面白かったりと、男性の方であっても家での暮らしにしっかりと向き合ってる方が非常に多い印象があります。

以前、営業さんの選ぶとき、実際にその建築会社で自宅を建てて暮らしている営業さんはリアルを伝えてくれる事が多いという内容書いたことがありました。

それと同じで、設計者も自宅を建てたことがあるか、実際に住んでいるか、家事をどのくらい行っているか、によってその人が提案するプランが生きているモノになるか変わることがあります。

もちろん、その設計者が帰属している建築会社自体のコンセプトが、リアルに寄り添ったしっかりとしたものであれば、それほど大きな差異にはならないかもしれませんが。


まぁ、つまるところ、仕事場にかじりつきで家に寄り付かない住宅設計者って、本当に暮らしに寄り添えると思ってる?

って、誰に対してでもない問いを投げかけたくなった今日でした。



hiroyuki


 

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