ぼくは猫を飼いたかった。
だけど、ぼくには無理な事かも知れない。
餌やりはどうするの?
トイレの世話はどうするの?
病気になったらどうするの?
それらの問題は、両親たちが僕に言う。
しかし、実際にそうなのかも知れない。
ぼくは自分の世話もまともに出来ない。
自分の毎食のご飯でさえ、まともに自分で作れない。
そもそも僕はパソコンもスマホも持っていない。
僕が猫になったら楽しいだろうな。
猫は自由気ままに歩ける。
だけど、僕の飼っていた猫は、家から一歩も出た事が無い。
世話は全部、親任せ。
僕は撫でて、可愛がるだけ。
うちでは、代々4匹の猫がいた。
両親の亡き後、僕はどうする。。
だから、僕には今飼っている猫が最後の猫。
猫。
僕には猫を育てられない。
だけど、僕は覚えている。
僕が飼った猫の全てを。
僕の愛しい猫の全てを覚えているから。