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手術と思い
3月下旬、期待と不安が入り混じる中、広島のドクターの診察を受け、ここでもやはり手術加療という診断でした。
半年間のリハビリでスポーツ復帰の可能性がある方法をドクターの皆様で考えてくださり、手術日は、W杯に合わせていただき、4月12日。
初対面で、聴覚障害者のフットサルの日本代表だという得体の知れない人物に対しても、患者本位のご対応をしていただけることに感謝の気持ちでいっぱいでした。
ここにきて、初めて、自分の肚が座りました。
最後の、最後の、最後まで、足がどうなろうと闘い続ける。日本代表選出を目指す覚悟が決まりました。
手術まで、術前検査などトントン拍子で進んでいき、4月11日に入院しました。
入院から手術、退院までのことは次回とし、ここからは少し余談にさせていただきます。
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今回行った私の手術は、怪我を完治させる為ではなく、半年後にプレイをする確率を高めるものです。
アスリートである人たちも手術や治療をする際は、同様のケースがあると思います。復帰できる見込みがほとんどない。怪我をした箇所は治る事はない。そういった怪我と向き合い、自分自身と毎日闘いながら、生きているのではないかと思います。
怪我をして、選手としての価値がなくなれば、クビです。怪我をしても、治す選択ではなく、選手としての価値を保ち続ける為の選択は必然であると感じました。
だからこそ、いかなる状況でも、責任と覚悟を持って自分で選択し、行動しなくてはなりません。そしてその行動は自分に跳ね返ってきます。
日本を代表する選手は、そういったギリギリのところの闘いを毎日毎日行い、自分に打ち勝ち、それぞれのフィールドに立ち続けていると思います。それゆえに、1つ1つの言葉に重みがあると思います。
一方で、私たち聴覚障害者のフットサル日本代表は、残念ながら、そのレベルにはありません。
ただ、そのレベルを目指して、今、毎日毎日、自分と闘い続けています。
W杯優勝という目標に向かって、自分自身の限界に挑んでいます。
なりたいものになる為に、一人一人が歯を食いしばっています。
聴覚障害者に生まれた、途中でなったという運命の中、自分の道を、自分の意思で歩いています。何物でもない自分の道しるべを創り続けています。
皆様には、そんな私達の挑戦を、一人一人の挑戦を、見続けていただきたいです。そして、もし、可能ならば、私達と共に闘ってください。
皆様の共闘が、私達に大きな力を与えてくださいます。
皆様と共に、何が何でも、「W杯優勝、世界一」という目標を掴みます。
唐突にこの想いが湧き上がってきましたので、衝動のままに綴らさせていただきました🙇♂️
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