生活の中のサステナビリティ~デンマーク編
3月になり、厳しい冬のピークも超え、あとは春を待つのみとなっているデンマークです。今年は何十年ぶりの厳冬といわれたくらい、1日の最高気温がマイナス7度くらいまで下がった日が1週間くらい続いた2月はさすがに外出するだけでも顔が痛い!と思うくらいでした。デンマークは比較的北欧の中でも南部に位置しますので、他の北欧諸国と比べると若干気温も高めなんですが、それでもやはり、マイナス10度くらいまで下がると、さすがのデンマーク人でも寒すぎる!と感じていました。そんな中、子供達は久しぶりに雪で遊べる!と、元気に外で遊んでいました。私も子供達に負けじ!と去年から続けている散歩はマイナスの気温の中でも怠らずに続けております。
12月から始まったロックダウンはまだまだオープンとまでいかないものの、3月1日より、スーパーと薬局以外は閉まっていたお店も5000平米以下なら再開できるという発表もでて、少しずつながらあかりも見え始めてきました。思えばこのコロナが始まってちょうど1年が経ってしまいました。私が働いている会社もちょうど3月の中頃から在宅勤務に切り替えられました。私のような自宅からでも働ける人はできるだけ外に出ないように、人に会わないように気を付けながら暮らしていますが、そろそろ日も長くなってきて外に出たいという人も出始めて、各地でこのロックダウンに反対する人のデモも行われたりしています。通勤を余儀なくされる人の中でも、公共の交通機関を使わずに、できるだけマイカー、または自転車で通勤している人を多く見受けられます。
デンマークは平坦な国土のために、坂道もほどんどなく、自転車にのりやすいという特徴もあります。そして、デンマークは環境保護に力を入れています。自動車から排出される二酸化炭素を配慮して自転車通勤通学を推奨されています。実際に、都市部に住む30%以上の人が自転車通勤通学をしています。税金が高いことで知られている北欧ですが、その中でも自動車には150%もの税金がかけられますので、自転車を利用する人が増えるのもわかりますよね。そんな中、2012年から建設開始された自転車のスーパーハイウェイ、2017には10億円もかけてコペンハーゲン首都圏エリア13市にまたがる115kmにもおよぶルートが作られました。将来的には746kmに及ぶ45のルートが作られる予定です。自転車ハイウェイは長距離サイクリストを利用者と考えられて作られたもので、長距離、長時間でも安全に快適に走行できるようにと、サイクリストに最短ルート、快適ルートを知らせるアプリや、サイクリストの集団がやってきた時には、サイクリストの走行を妨げないように、センサーで察知して青信号を伸ばすようなスマート信号も取り付けられています。これによって通勤通学時間を短縮し、毎日のストレスも軽減できるという!素晴らしい仕組みですね。
まだまだ自由に外に出歩けない中、自転車で郊外にサイクリングに行くとか、散歩にいくとか、工夫しながら健康を保てるように、努力している今日このごろです。日本でも、冬の寒中水泳がありますよね。コペンハーゲンでも町中で運河に飛び込んで体を鍛えている若者の姿も見受けられます。各国でワクチンの接種も始まり、あと一息!と、希望も見えてきた今日この頃。さ、今日も元気に自転車で体を鍛えに行って来きまーす!
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