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今年のクリスマス ~フランス編~


今週はフランスのクリスマスをお届け。フランスも他のヨーロッパの国と一緒で家族揃ってお祝いをします。が、去年と違って、コロナの影響でかなり状況が変わりました。私の周りでも、核家族だけのクリスマスディナーというところが多いです。そんな中で、私のフランスの家族は、例年通り会うことにしました。心配な一面ももちろんあるけれど、高齢で、毎年離れた家族に会うことを心から楽しみにしていて、会うこと自体が元気な源で、おじいちゃんおばあちゃんを独りぼっちにできない、どうしよう。。散々家族皆で色々話会った結果、みんなでコロナの検査をすることで一致。フランスでは最近薬局で検査を受けることができ、費用も国民保険でカバーされています。15分程待つと結果がでました。綿棒みたいなのを鼻に突っ込まれてごそごそほじくられて、涙がでました。。結果は陰性!ふ~っ!他の家族メンバーも陰性でした。やれやれ、これで少しは安心できます。

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フランスでは、クリスマス前になるとcalendrier de l’aventといってクリスマスのカウントダウンカレンダー(アドベントカレンダー)が販売されるようになり、カレンダーには毎日の数字に窓がついていて、その中にチョコレートや、お茶のティーバックが入っています。毎日ひとつずつ窓を開けて、中のお菓子を確認するのはクリスマスに近づいて行くワクワク感が増します。

さて、フランスのクリスマスディナーの定番といえば、コースディナーが始まる前に、まずはシャンパンを空けて、アペリティフから始まります。前菜には海の幸であればスモークサーモンや生牡蠣。辛口の白ワインを添えて。その他には甘い玉ねぎジャムやイチジクのジャムと一緒にフォアグラを、sauterne(ソーテルヌ)いう白い甘口ワインと共にいただきます。メインは、海の幸であればブルターニュ産の青いオマール海老や、山の幸であればchaponという伝統的な方法で、与える餌や育て方を厳格に沿った形で畜産される鶏肉があり、新鮮な証ということで、頭と羽がついて売られていることもあります。メインの後は、チーズ。フランスパンを赤ワインと食べるのは本当においしくて最高。デザートは、bouche de noel(日本でも定番ですよね、ブッシュドノエルです) といって、木の丸太の形をしたケーキが定番です。ここにまたまたシャンパンを合わせてデザートを頂きます。デザートの後には、チョコレートやマロングラッセ、アーモンドパテがでてきて、もうお腹いっぱい!

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こう見れば、もう食べるカロリーと量が恐ろしいです。フランス人はよく食べて、本当によく喋る。で、ここで肝心なのは、テーブルに座ってる時間です、だいたい4時間くらいかかります。
アペリティフをだいたい昼の12時に始めて、その後約1時間半かけて、シャンパンを飲みつつおつまみをつまんで、その後前菜、メイン、チーズ、デザート、べらべらおしゃべりしながら進んでいくので、デザートを食べ終わるのはだいたい夕方の5時頃。ずーっと座って、ずーっとお酒飲んで、ずーっと食べ続けて、ずーっと話が延々と続く。

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フランスに来た時の最初の年のクリスマスは、もう辛くて逃げ出したかったのを覚えています。お腹はパンパンだし、体力がついていけない。でも12年経った今は、すぐに時間が経つように感じます。
大事な人と過ごす時間は、すぐに時間が経っていきますね。2021年も、大好きな人と、大切な時間を過ごしていきたいと思います。みなさんもよい年末年始をお過ごし下さい(^^)


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