「2020オセアン滋賀ブラックス」の忘れ形見
11/16、ついにその日は来た。
片山朋哉。彼が滋賀を離れる。
一般人からしたらそれがどうかしたか?独立だし退団なんて死ぬほど見てるだろ?
その通りである。が、彼はあの「2020年オセアン滋賀ブラックス」の、最後の滋賀に残った戦士なのだ。
2020年 オセアン滋賀ブラックスという「最悪」なチーム
7勝47敗4分。勝率.130(wikipedia調べ)
勝てない。とにかく勝てなかった。
翌年2021年に滋賀の快進撃を取り上げたとある記事で「昨シーズンのチームの雰囲気は最悪だったとリーグを知る誰もが口を揃える事態」と書かれてしまうチームだった。
なお個人的には「誰もが口を揃える」には賛同しがたい。「誰もが」は主語が大きすぎる。俺みたいな人間もいるのだ。
とはいえたまにしか試合行かないのにやばいなこのチーム大丈夫か?と思うことはあった。
一番やばいと思ったのは試合中にスポンサーのどなたかの誕生日祝いだしたことだ。
他のスポーツ現地観戦で、プロポーズまでは見たことあったけど誕生日を祝うってなんやねんって思ったのを覚えている。
後、このチームやばいわ案件として分かりやすい例はチーム年間本塁打3本。おかげで翌年、1ブラックス=3本塁打という単語が発生し、2021年には藤原蔵太年間2ブラックスとか、2021オセアン滋賀ブラックスさん、1試合1ブラックス達成とかいう単語が飛び交った。
でも俺はその「2020オセアン滋賀ブラックス」に憑りつかれてしまった。
そういわざるを得ない。
2020年、今思えば「悪夢」の一年
2020年。
コロナのせいですべてが狂った。
ベイスターズガチ勢(岐阜にきてやや落ちてたが)であった自分は行き先を失った。
BCリーグ自体は前年までは旅行のついで、ラミレスを見に、村田を見に、暇つぶし、そんな感じでそれまでにも行ってたけど、あくまで近場でベイスターズがない時、の話だった。
でもなぜか2020年の時点で滋賀のユニ落札してもってたんだけど。不思議。
それがコロナのせいで行動パターンが変わった。
基本的に中継は見たいと思わない。現地が好きなので。
でも現地で大人しく見るのはベイスターズでは無理だわ。
今さら大人しくなんてストレスたまる。
そんな日々に、コロナのせいで生産ぐっちゃぐちゃになった工場が休業となった7/17、偶然にも富山で有観客試合があるのを見つけてしまった。
それを見て、溜まっていたストレスが爆発した。
それまで東海北陸自動車道は郡上までしか行かなかったのに一気にぶち抜いて高岡まで行ってた。
7/17、高岡西部ダブルヘッダー。
そこが2020オセアン滋賀ブラックスとの出会い。
負けてんじゃねぇか?
当たり前だろこの年年間7勝だぞ?
ともあれ、この日を境にタイミングを見ては滋賀の試合に行くようになる。
理由ははっきりしない。この日、グラウンドにいた松本陽雅と目が合ったら「ちわっす!」って言われたからとか、ペゲーロに手を振られたからとか、試合後に写真上げたら藤原蔵太に反応されたとか、あまりにも滋賀ファンがいなかったからなのか。
ここらへんはもはや記憶があやふやでこの日かこの後かよくわかんねぇ。でもおそらくほぼこの日。
そこから先は隙を見れば岐阜から遠征。おかげで国道21号に詳しくなった。
関係ないけど2021年には関ケ原から米原をパスして木之本に抜けるルートも覚えた。
浅井三姉妹の郷はマジでよく休憩した。パンも食った。パンは大体雨天中止で引き返す際に買った悲しみの記憶。
話が逸れた。戻そう。
以下残ってた写真から抜粋した2020観戦日のスコア
7/23 富山6-4滋賀@彦根
8/10 滋賀5-1富山@高岡西部 タバーレス完投勝利!!!!
8/30 滋賀1-2福井@丹南
9/6 福井4-3滋賀@守山
9/22 石川6-0滋賀@甲賀
10/4 福井5-5滋賀@彦根
10/4 福井3-0滋賀@彦根
負けてばっかじゃねぇか!!!!!!当たり前だろこの年7(以下略)
そして2020年シーズンが終わった。
チームが解体された。まぁそらそうだわ勝てないんだからテコ入れがいるわ。わかる。でもちょっとやりすぎでは?と思ってしまった。
2021年、勝てたからある意味許されたけどあれで勝てなかったらマジで誰も幸せになれなかった。
2021年。残った選手は3人。
2021年滋賀に残ったのは
片山、小西、つばさの3人。
2020年の滋賀が好きだった自分はどこか中途半端だった。
チーム解体に関して、どこか引っかかっていた。
小西は2021年GWごろに早々に引退。
なんか個人的にはドタバタしてる間に居なくなってしまった(最終戦で小西はまた見たけど)。
つばさは2021年退団→2022福島で引退。
最後の1人
そして片山が2022年に残った。
今年ほとんど行けてないけど、行った試合で片山が打席に立ってるの見るとあぁ滋賀の試合来たんだな、って思った。
やっぱり見れると嬉しい。
でもまぁ、やっぱり独立ってずっといるべきところではない。
だから、退団も仕方がない。
そういわざるを得ない。
「抜け忍」として
でも、所謂滋賀退団した「抜け忍」、全国に散らばってそこそこいたりする。
松本陽雅が火の国にいたり、川上智也がなぜか投手で石狩に居たり、寺内は福井で滋賀相手に投げたりしてた。
今年もそうやっていろんなところで抜け忍見れたしね。
だからまぁ、どこかで会いましょうや。直接話したことないけど。
むしろほとんどの選手がなかったわ。
「抜け忍」として何処に行こうとも
まぁ「自由契約」なので、野球続ける意思があると思ってます。
つきましては移籍先が決まることを楽しみにしてます。
応援歌も一緒に移籍してくれると、なお感動的かな。