見出し画像

離れていても心はひとつ

米IT大手アマゾン・コムが、来年1月から全世界でリモートワークを廃止すると発表しました。

一方で、株式会社パーソル総合研究所の「第9回・テレワークに関する調査」によると、2024年7月のテレワーク実施率は22.6%で、前年同期比で微増。テレワークが定着する傾向を見せているそうです。

テレワーク実施率(正規雇用社員)

コロナ禍が収束し、オフィス回帰に動く企業とテレワークを進める企業とが二極化しているようです。

今回は、昨今のリモートワーク(テレワーク)事情について考察します。

弊社がリモートワークを導入した経緯

わたしたちの会社は、コロナ以前からリモートワークを導入していました。

当時、某アイドルグループの応援をしていたスタッフが、推しが主演の舞台公演@東京のチケット抽選に応募したところ、週をまたいで2回公演分のチケットが入手できたそうです。

山口から東京までの航空券3万×2往復と、ウィークリーマンション8泊9日分の費用を天秤にかけたところ、滞在したほうが安くあがるということが分かりました。

わたしたちの仕事は、納期までに要件をクリアしてくれればOKというものが多いため、毎日顔を合わせなければ成立しないというものではありません。

なので、試しに9日間リモートでやってみようということになり、ネット環境だけ確保してもらって、お試しリモートワークを実践してみました。

結果、普段とまったく遜色ない成果が提供できたので、コロナ禍に緊急事態宣言が発令された際にも、躊躇なくフルリモートに切り替えることができました。

ちなみに、このスタッフは昨年東京へ移住し、現在はフルリモートで仕事をしてくれています。

プチリモートワークにも対応

前述のような長期間のリモートワーク以外にも、短期リモートの需要もあることが分かりました。

あるとき、他市から通ってきているスタッフから、在宅ワークの日数を増やしたいと相談を受けました。

理由を訊ねてみると「実は家族が増えることに…」とのこと。

詳しく訊いてみたところ、「実は子どもが犬を飼いたいと言って、生後3ヶ月の柴犬を買ってしまった」とのこと。

慣れるまで家を空けられないため、在宅を増やしたいということでした。

既にリモートワークには慣れていたので、すぐに週4日勤務のうち2日を在宅に変更しました。

そのうち、他のスタッフも出勤と在宅を自己申告で選ぶようになりました。

中には終業時間の8割は出勤して、残り2割は在宅という勤務体系のスタッフもいます。

それぞれのリズムで働くことができるので、精神衛生上は良い職場環境なのではないかと考えています。

リモートワークを導入する企業は意外と少ない

このように、弊社にとってはメリットしかないリモートワークですが、積極的に取り組んでいる企業は意外と少ないようです。

弊社は、内閣府地方創生推進室が推進する「地方創生テレワーク推進運動 Action宣言」を掲げていますが、山口県内で同宣言に賛同している企業はわずか4社です。

リモートワークを導入する企業が少ない理由はいくつか考えられます。

業務内容との適合性の問題

一部の業種や職種では、対面での作業や設備が必要であり、リモートワークが難しいとされています。製造業や医療現場など、物理的な労働力が必要な場ではリモートワークの導入が困難です。

コミュニケーションやコラボレーションの課題

リモートワークでは、対面のコミュニケーションが減少するため、情報の共有やコラボレーションが難しくなることがあります。特に、プロジェクト管理やチームワークが重要な業務では、リモートによるやり取りに限界を感じる企業もあります。

生産性や業績の懸念

リモートワーク環境では従業員の業務進捗や成果を直接確認しにくいため、生産性や業績の低下を懸念する企業もあります。企業によっては、管理者が従業員の業務をリアルタイムで監視できることが重要だと考えています。

従業員の管理・評価が難しい

リモートワークでは、従業員の勤務時間や成果を正確に把握しにくい場合があり、特に成果に基づく評価制度が整っていない企業では導入をためらう理由となります。

企業文化や慣習

企業の伝統や文化が、従業員のオフィス勤務を前提としている場合、リモートワークの導入が困難です。特に対面での働き方に価値を置いている企業では、リモートワークは組織文化にそぐわないと感じられることがあります。

結局はコミュニケーションの問題

業務の適合性を除くと、リモートワークが浸透しない理由の多くは、お互いの信用・信頼の問題なのではないかと考えています。

リモートワークでは、仕事を依頼した相手がいま何をしているのかが把握しづらいため、「ちゃんと仕事をしているのか?」「期限までにやり遂げられるのか?」「報酬に見合ったパフォーマンスを上げているのか?」といったことが気になってしまいます。

ただそれは、信頼し合える関係性を築けていれば解決することであり、信頼を構築するためにお互いが努力すれば良いことだと考えています。

実際に、自社のスタッフ以外でも、リモートで知り会ってフルリモートでお仕事をお願いしているデザイナーの方々は、とても良い成果を提供してくださっています。

その方々に共通しているのは、こまめにチャットでコメントをくださり、納期と予算の範囲で仕上げてくださるという、信頼に値する行動を当たり前にしてくださるということです。

信頼関係を築くことが出来れば、対面でもリモートでも関係ないというのが、弊社の持論です。

リモートでご一緒できるパートナーさんを増やしていきたいので、ぜひ弊社Webサイトからオンラインミーティングをご予約ください。

では。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?