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この土日の出来事を殴り書く

土曜日

久しぶりの美容院。同じお店に高校1年生の頃から通っている。
お店は同じだけど担当は変わっていて、指名していた人が違うお店にいってしまうと、同じ店で別の担当を探す。お店は変えないけど、店舗の場所は移動したりしてるから、とはいえそんなに思い入れは強くない。

今の担当は3人目で母と兄と叔母も同じお店、同じ人を指名している。いつも行く日を合わせて、終わったら一緒にご飯を食べる。

前回は、初めて彼氏を同じ美容院に連れて行った。それが初めて私の家族と会った日だった。

でも今回は、髪の伸びる早さが合わなくて、一緒には行けなかった。

私は髪にそんなにこだわりがなくて、事前に調べたりはせずに、行ってから考える。カットもカラーも。

今は髪を伸ばしている。彼氏が、長い方がいいようなことを言っていた。とりあえず伸ばしてみて、似合わないと思ったら切ろうと思って伸ばし始めたけど、思いのほか気に入ってしまった。ボブ時代をよく知る職場の人からも「長い方がいいじゃん!」と言われることが多くて、嬉しくなって伸ばしている。

前髪も伸ばしている。これも彼氏の影響。だけど、彼氏の言葉はきっかけに過ぎず、実際に自分に似合っていると思うから、伸ばしている。

長さは変えずに、傷んでいるところだけ切ってください。

色は、赤い感じかなあ、あと暗い方がいいかも。抜けてオレンジになるのはいやです。と伝え、バイオレット系にしようかと言われ、じゃあそれで。と答える。

美容院が終わって、私だけ別行動で靴を探しに出かける。

1年半に1足、新しい革靴を買う。買ったら、それしか履かない。

あんまりよくないらしい。いろんな靴をローテーションしたほうがいいらしい。でもこの習慣をなかなかやめられない。

今履いている靴は、ぼろぼろで。つまさきは剥がれて雨の日は悲惨だし、かかともこれでもかとすり減っている。

みっともない、と言われればそうなんだけど、でもなかなかゆっくり靴を見に行くチャンスがなくて。買い物はひとりか、母親とするのが性に合っている、気がする。

今回、すぐに、ピーーーーンと来た。

2足で迷って10回ずつ試着した。店員さん、呆れてたよな。

髪を切って、新しい靴をゲットした私は、最強だった。

手足口病にかかって、美容院後のご飯会にも来れなくなった彼氏。

月曜日の有休デートも延期になった。

しばらく会えなそう。

新しい髪型を1番に見たい、と言っていた。

美容院を出て兄に撮ってもらった写真を、彼氏に送ろうとすると、

朝9:30に送ったLINEにまだ既読がついていなかった。

もうお昼もとうに過ぎているけど、寝ているのかな。

新しい靴を抱えて電車に乗る。みんなはもうランチのお店に向かっている。

今日のランチはローストビーフになった。ひとり8,000円のコースらしい。ドレスコードがあるのに、ジーパンを履いてきてしまった・・・。

美味しい料理、美味しいワイン。

近況を報告し合う。

彼氏が嫌がることはするんじゃないよ。と母に釘を刺される。

母の釘は、太く、鋭い。

兄が「このあとシーシャに行こうよ」と言う。

叔母は帰り、兄と母と3人でシーシャバーに行く。

小さいころ、父や母のことをどう思っていたか、今だから言える話。

楽しくて、煙も美味しくて、良いひとときだった。流れる時間が心地よかった。今の自分は、この家族のおかげで存在している。

私は生きている。

うれしかった記憶、かなしかった記憶、それぞれがポロポロと、こぼしていく。煙のおかげで、ダイレクトには届かない。それがきっと、よかった。

二世帯だから、父や母は怖かったけど、逃げ場があったよね。おじいちゃんおばあちゃんがいてくれたから、自分はグレなかった。と兄は言う。

兄は、私の人生にいちばん色濃く影響を与えた人。

自分が将来子どもをもてるなら、2人以上がいい。と思う。兄がいてよかったと感じることがこれまでの人生で何度も何度もあったから。

私と母はよく似ている。
母も母で「あんたは私の生き写しのようだ」とまで言う。でも本当にそう。

自分は母と同じ「感情の幅」を持っていると思う。

兄がふと、私の昔の恋人の名前を出してきた。一瞬空気が、煙の流れが、変わる。
別れてから、5年間、母とその人の話をしたことは一度もなかったのに、「子どもいるんだよ、知ってる?」と言ってきた。母が知ってることが衝撃だった。

あっという間に、3時間くらい経っていた気がする。

良い感じにくらくらして、気分が良いようで若干悪い。

兄はこのあとジャズのセッションバーに行くらしい。
そういえば月末には、韓国とタイで悪い遊びをしてくるらしい。
行動力の鬼。少しは見習いたい。というか、そういう悪い遊びをする友達がたくさんいる兄が、うらやましい。兄妹なのに、そこは似なかったよね。

スポーツ観戦が得意ではないと言う兄。わたしもおんなじ!と言うと「俺にとって応援って、するものじゃなくて、されるものだからね」とか言っていた。

母は帰る。

3人がばらばらになって、ひとりになった。

最寄り駅に着くと、幸せだ。と思った。

私は幸せだった。

美容院後の写真に余るほどの褒め言葉を送ってくれた彼氏に返したLINEには、まだ既読がついていない。

なんだかすごく胸騒ぎがした。

家に着いて、深い呼吸をする。

まだ若干、気分が悪い。

ソファに倒れ込んだ。

既読がついていない。

2時間くらい、ぼーっとして過ごした。

既読がつかない。

ギターの練習をする。たのしい気持ちになるかと思ったのに、何度も何度もスマホを確認する。

20時を回っている。

もう5時間、か。

彼氏の返信が遅いと嘆く女友達の話を昔、聞いたことがある。

少しも共感はしなかった、あの頃の自分。

昔の恋人に対してはこんな不満をもったことはなかった。

待ちわびた通知。ひとことだけ、1単語だけ。

シャワーを浴びて、髪を乾かす。美容院に行ったから、髪がさらさらだ。うれしい。うれしいけど、悲しい。早く寝よう。明日は仕事だから。


日曜日

昨日も今日も、休日なのに8時に起きている。

イベントの取材。

実働は2時間だけど、支度と移動も加味したら3.5を超えている気がする。

超勤よりも代休がほしい。

休みたい。

昨日は夜ご飯を食べなかったから、おなかがすいている。最近結構食べてたし、体重が増えてたらどうしようと思いながら体重計に乗る。1キロくらい減ってた。なんでだろう、でもうれしい。

朝ご飯をしっかり食べていいよと言われた気がした。

4枚切りの食パンを、冷凍庫から取り出す。この前フレンチトーストをつくったときの残りだ。

木曜日くらいに、お弁当のおかずにつくった残りの、ドライカレー的なものを乗せて、トースターで焼いた。

かなり食べ応えがあった。

やっと、シーツを洗濯した。

よく乾きそうな、良い天気。部屋にいるときの夏は、とてもいい。夏は、元気になるね。

家を出る。太陽がしつこい。熱が、まとわりついてくる。

夏は、元気を奪うね。

彼氏のLINEには返信していない。

これで返信して、また返ってこなかったら、とか考えたら、絶対に送れなかった。

取材が始まる。

子どもの様子をみるのは面白い。

最近、子どもと接する機会が多い。

発達の遅れ、みたいなものを、肌で感じ取れるようになってきてしまった。思考が窮屈になる。

集合写真に写りたくないという子どもが、私に抱きついて「おねえさんと一緒なら写りたい」と言ってくれた。うれしかった。

写真を撮ったあとは別の大学生にべったりだった。

別にいいもんね。

イベントが終わる。

取材先の近くでお昼でも食べて帰ろうかと思ったけど、おなかがすいていなかった。

最寄り駅に帰ってくる。

まだ気分は晴れない。

カラオケにでも行こう。

1時間歌い続けて、満足して、帰ってきた。

ソファに倒れ込んで、また考える。

私は、いつまでこんなふうに悩み続けないといけないのだろうか。

恋というのは、人生を豊かにするためにあると思う。

恋によって心がすり減らされるなら、それは、自分にとって必要なものではない。

自分の心の安定を何よりも大切にして生きたい。

自己愛が限りなく強い、自分だから。これが自分だから。

眠くなってきた。

返信しよう。

振り絞ってひとこと返して、少しだけ眠った。

起きて、お米を炊いて、掃除をして、映画を観て、絵を書いて、シャワーを浴びた。

このくらいで、少しずつ、自分を取り戻す。

洗い物を終えると、部屋が暗くなる。

キッチンの電気は明るいから、それが消えると、部屋が暗くなる。

私は、自分の部屋が大好きだ。

アイスでも食べようか。

サクレにしよう。

彼氏は、上のレモンが好きじゃないと言っていた。

私は、上のレモンが好きで、そう言ったら、食べてくれる人が見つかってよかった。と彼氏が言った。

私は、こうやって、お互いを補い合って、お互いの人生を豊かにしていくこの恋というものを、煩わしくも、いとおしいものだと分かっている、はずなのに。

お香を焚いて、noteを書く。

休日は、あっという間だ。

もっと休みたい。

私は、もっと休みたい。

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