過去を変える
『マチネの終わりに』の映画を観てあるシーンがずっと頭の中に残っています。
人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えているんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?
昔おままごとで使っていた庭にある石。
その石で自分の祖母が頭を打って亡くなってしまった。
おままごとに使って遊んでいた事実は変わらずそこあるのに、祖母が亡くなる前と同じようにその石を眺める事はない。
たしかそんな話をしていた時に主人公が言った言葉でした。
よく、「いつか笑って話せる日がくるよ」って言葉を聞きます。
その言葉が持つ意味を知っているし、経験をした事もあるのだけど、なんだかしっくり来ていない自分もいたのですが、
この映画のワンシーンのセリフでスッと自分の中に腹落ちしたような気がします。
『未来が過去を変化させる』
それが良い場合もあれば悪い場合もあると思うけど、過去が未来によって変えられる事があるのは確実。
それならば、悪い事があった時に思い出の上書きを出来るように毎日過ごしていきたいと思いました。