僕たち/私たちのコーヒーがある暮らし 002 COFFEE COUNTY/Colombia Jose Martinez Bourbon Rosado
日々の生活の中で,集中したい時やリラックスしたい時にコーヒーは欠かすことができません。
僕たちがOurの事務所で淹れて飲むコーヒーを紹介する企画「僕たち/私たちのコーヒーがある暮らし」。今回は福岡市中央区高砂にあるCOFFEE COUNTY Fukuokaさんで購入したコロンビアのピンクブルボン種のコーヒーをご紹介します。
ストーリーとともにあるコーヒー
COFFEE COUNTYさんは2013年に福岡県久留米市にて創業し,現在福岡に3店舗,2023年には東京の世田谷にも新店舗をオープンさせました。オープン当初よりコーヒーの産地を直接訪れ買い付けをし,生産者の人柄やその土地の風土まで消費者に伝わるよう,日々活動されています。
今回購入したコーヒー豆はコロンビア,ウィラ県,カジノ農園,ホセ・エルシアス・マルティネス・グスマンさんのピンクブルボンという品種のウォッシュド。
オーナーの森さんがコロンビア訪問の際,ホセさんとお会いしてコーヒー豆の発酵工程の工夫を聞き,ホセさんのコーヒーのフルーティなテイストの秘訣を知ったそうです。
長年,現地に買い付けに行って生産者との繋がりを保ち続けているCOFFEE COUNTYさんのコーヒーは,単に飲み物としてだけではなく,ストーリーも併せて僕たちに届けてくれます。
そして,お店でコーヒー豆を購入するとサービスドリンク付きなのが嬉しいところ。購入した豆と同じものをお願いして,抽出のコツをスタッフの栗原さんに伺いました。
栗原さんはCAFEC BREWERS CUP 2024というブリューイングの大会のチャンピオン。お店で購入すると直接アドバイスを頂けるのは貴重です。
栗原さんが淹れてくださったコーヒー,とても美味しい。フローラルであり,グレープフルーツのようなジューシーさ,そしてブラウンシュガーのような甘さが広がり,長い余韻が心地よい気分を継続させてくれます。
COFFEE COUNTYさんのコーヒーに共通しているのは「美しい液体」であること。
どのコーヒーを飲んでも毎度感動を受けます。
これを僕たちの事務所のケメックスで上手に淹れられるだろうかと心配になりますが,チャレンジしてみましょう。
抽出レシピは以下の通り。お店でいただいたものと比較するため,粉量や湯量,温度は同じにしています。
豆の量:14g
お湯の量:210ml
お湯の温度:91℃
蒸らし:30mlで30秒
抽出時間:2分43秒(蒸らし含む)
ケメックスのフィルターの分厚さからか,少し抽出に時間がかかってしまいました。テイストはお店でいただいたものよりも良く言うと柔らかくなった印象です。少しテイストがぼやけてしまったかなという感じです。
この豆は輪郭をはっきりとさせた方が良いと思うので,ケメックスよりもカリタウェーブ(COFFEE COUNTYさんで使用しているドリッパー)で淹れるのがおすすめです。
抽出器具によってテイストが変わるのも,コーヒーの面白いところの一つですね。
それでも,やはりコーヒー豆のポテンシャルが高いので,僕の抽出でも長い余韻が続き,幸せな気分のままその後の事務作業を快適に行うことができました。
良い街には良いコーヒーショップがある。
そして,福岡にはCOFFEE COUNTYがある。
それだけで誇れることだと思います。
皆さんも,コーヒーがある豊かな暮らしをお楽しみください。
編集・撮影:里崎貴行