都会と田舎どっちの幸福度が高いのか。お金・健康・住みたい街から徹底比較。
単純な年収比較は都会の圧倒的勝利だけど...💸
住む地域を決めるのに一番重要なのは、やっぱり「お金」ですよね。少しでもお金が多くもらえるチャンスがあるなら、その地域に住みたいと思うのは当然。
現在、20代平均年収が345万円、30代平均年収が442万円といわれています。
都道府県別の年収は
1位:東京都 → 622万円
2位:愛知県 → 554万円
3位:神奈川県 → 532万円
4位:大阪府 → 532万円
5位:茨城県 → 498万円
・・・
45位:秋田県 → 371万円
46位:沖縄県 → 369万円
47位:宮崎県 → 365万円
やっぱり都市部の方が田舎より収入が多いと言うのは間違いありません。
しかし、東京と宮崎では物価が随分違います。
東京はワンルームで10万以上するのは別に珍しくもありませんが、宮崎のワンルームは5万円をきることがザラにあります。食費なども全然違うのが当たり前です。
とはいえ、宮崎は車文化で、車自体の費用や維持費もかかりますよね。
物価まで考えて、都会と田舎どちらを選ぶべきなんでしょうか?
物価までふくめて、お金について考えてみよう🏷️
調べてみると、総務省統計局が”消費者物価差指数”というのを算出していることが分かりました。カンタンに言うと家庭が購入するすべてのサービスの物価”差”を数値化したものです。物価が高い地域ほど高くなります。
すべてのサービス消費を総合した結果、
最も物価が高いのは、東京。(消費者物価差指数:104)
最も物価が安いのは、宮崎。 (消費者物価差指数:94)
ということが分かりました。
東京は物価が高く、宮崎は物価が低い。
車など交通に使うお金を考えても、そこは変わらないようです。
物価が高い地域ほど、年収に与える負担が大きくなります。物価が低い地域ほど、年収に与える影響は小さくなります。したがって、物価差指数で年収を割ることで、「豊かさ」の近似値が作れるのではないでしょうか。
平均年収を物価差で割った、「豊かさ」の近似値を可視化したもの
緑の方が豊かであることを表します。
豊かさの近似値
1位:東京都
2位:愛知県
3位:大阪府
4位:神奈川県
5位:茨城県
6位:三重県
7位:三重県
8位:滋賀県
9位:栃木県
10位:広島県
・・・
45位:秋田県
46位:青森県
47位:沖縄県
物価が低いとは言っても、やっぱり田舎の収入は低いので、ランキングに大きな影響を与えるところまでは行っていないようです。
青森・秋田・岩手・山形・島根・鳥取・高知・宮崎・沖縄は「お金」でみた豊かさはイマイチと言えるかもしれません。
ただし、リモートワークで「全国どこにいても収入が一定」という条件で働いているヒトにとっては、物価差指数が低い地域の方がたくさんモノが買えるので豊かに過ごせます。
さらにゲスな話ですが、幸せは比較によって生まれます。自分の近所のヒトと比べた収入が大きくなるので、リモートワークで働ける人は田舎に住んだ方が幸福度が高くなる可能性は高いでしょう。
使用したデータ:
・総務省統計局 e-Stat
・都道府県別年収を賃金構造基本統計調査から
・物価を消費者物価差指数から
とはいえ、幸福度はお金やモノによって得られるものではありません。
幸福は、体が健康かどうかにも大きな影響を受けます。
次は健康についてみていきましょう。
田舎ほど健康・・・ということは無いみたい🏠
健康は大切です。苦しくない、ツラくない、メンタルが安定している。幸福には健康が大前提。健康を害してしまったら、しあわせから遠ざかってしまうのは間違いありません。
アンファーが行った調査は、運動や食生活、睡眠やタバコ、ストレススコアによって、総合的な健康度をチェックしたもの。民間調査ではありますが、いろんな要因を考慮した良い調査だと思います。これを採用して都会と田舎の健康度の違いを見ていきましょう!
緑→健康な地域 赤→不健康な地域
健康については、都市部と田舎で大きく差を見つけることは難しいようです。ただし、関東や関西地区は比較的健康度が高く、九州は低い傾向があるようにも見えます。
島根や高知は収入面では微妙でしたが、健康面ではトップクラスの成績を持っています。お金よりも健康を重視した生活をこのむ県民性なのかもしれません。
しかし、青森や秋田はお金も健康も微妙な感じに・・・
塩分高めの生活や、降雪量のおおさによるストレス・運動への悪影響などもあって、健康面を上手にコントロールするのは難しいのかもしれません。
では次に、住みたい都道府県ランキングを使って、本当に住みやすい街なのかを確認していきましょう。
住みたい都道府県ランキングは、繁栄度のバロメーター🚌
住みたい場所かどうか。その地域の繁栄度や楽しいスペースがどのくらいあるかによって、幸福度は大きく変わってきますよね?
さっそく、住みたい都道府県&市区町村ランキング2019を使ってみていきましょう!
緑→住みたいまち 赤→そうでもないまち
住みたいまちランキングは、いわゆる大都市圏が強いランキングになっているようです。このランキングでは、九州圏が比較的強く、健康や収入とはちょっと違った結果になっています。
知名度の高い県ほど、良いランキングになっているようです。
データがたくさん出てきてしまったので、
「お金」「健康」「住みたいまち」
3つのポイントを合算して
良い街とは何か考えてみましょう!
■お金・健康・住みたいまちまとめて、どこに住むのがオススメ?
「健康」「お金」「住みたいまち」
3つの要素を合わせて
ランキングを作成しました。
圧倒的なのは東京都。大都市でありながら健康への関心も高く、知名度ももちろんNo.1なので、東京のランクは高くなりました。
また、関西も軒並み高評価。安定していますね。
東京・大阪という大都市を中心にランクが高くなる傾向があるようです。
地方都市としては、福岡と北海道がなかなか良いランクを叩き出しています。都市部の人口密度の高さが好きではない人は、福岡や北海道が良いかもしれません。
四国、東北、北関東は振るわない成績でした。宮城県がもう少し引き揚げてくれていたら、東北全体のランキングは上がったかもしれません。災害などの影響もあったのかも。
まとめ
田舎と都市部、住むならどっちなのか3つの要素で比較してみました。
「お金」「健康」「住みたいまち」
これら3つの要素をまとめると、都市部の方がスペックは高いようです。
ごちゃごちゃした町が嫌いな人は、東京大阪の周辺都市や、福岡・北海道などを候補にすると幸福度の高い生活をおくれるかもしれません。
ただ、これはコロナ時代より前のデータを反映したモノです。
リモートワークが盛んになり、どこでも働ける勤務状態になっている方は、物価の低い田舎の方が幸福度が高くなる可能性があります。
なぜなら、田舎の方が圧倒的に物価が低いからです。
同じ収入で手に入れられるモノやサービスは田舎の方が圧倒的に有利。さらに周りと比較して高収入を保てる可能性があるので、主観的な幸福度は高くなる可能性があります。
逆に、都市部で平均年収を下回る収入を持っている人の場合、物価が高くあまりモノを買えませんし、周りの人が高収入な可能性が高いので、幸福度は低くなってしまう可能性が高いと思われます。
地元に近いかどうかで友人関係などにも強く影響が出てくるでしょう。
生活は、住む場所とは切り離すことができません。
豊かさとは何か。3つの要素に分解して考えると、幸せな人生に近づけると思います。
つい先日、そのヒントを作ったので、ぜひご覧あれ。
人口規模によって都会と田舎で得られる幸福度は全く違います。
日本では大規模調査がないのですが、アメリカにはあります。
55,000人の研究結果をまとめた記事はコチラ。
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