ローマは、一日にして成らず
お問い合わせや体験授業時に、「ゲームは、いつぐらいに作れるようになりますか?」や「テレビで”小学生でアプリ開発!”の特集を見たのですが、うちの子に出来ますか?」といった、ご相談を頂くことがあります。
ゲーム(※)やアプリ、動画編集などは、昔に比べて敷居が低くなっているのは確かではありますが、「学び始めて、すぐに出来る様になる。という事は、ほぼない」と思って頂いた方が良いかと思います。
※Scratchなど、特定の環境下で動くものを除きます。
他のプログラミング教室やテックスクールに関しては、何とも言えない部分ではあり、もしかしたら短期間で習得するような教材もあるかもしれません。
社会人向けテックスクールは、基礎学習で150~200時間が目安
基礎知識ありなしにもよりますが、社会人がキャリアチェンジのために通うテックスクールは、約 12週間で総授業時間が 150~200時間程度を目安としているところが多くあります。ここには、予習・復習の時間を含まない場合が多く、予習や復習、課題制作を含んだ場合は 200~350時間が現実的な数字と考えて良いかと思います。
また、上記時間数では、コードプログラミングの基礎的な部分の学習となり、より複雑な内容を習得するには、常に勉強が必要となります。
予習や復習、課題制作に充てれる時間は、週15時間程度
大人顔負けの作品を作るには、少なくとも社会人向けテックスクール同等の学習時間・制作環境を確保する必要があります。
しかしながら、大人同様に子供達も毎日暇ではありません。学校や部活、他の習い事などで、現実問題として時間的な制約が発生します。
現実的な数字として、YouTubeを見たりゲームをしている時間を、プログラミングの復習や予習に充てることを考えると、多くても週 15時間程だと思います。
誰の意思なのか?目標設定と学習計画
肌感覚として、体験授業時にお子さんよりも親御さんの方が熱量が高い場合、その後受講に繋がるケースが少ないように感じます。
お子さん本人から「○○が出来る様になりたい!」と言った言葉がある場合、その"目標に向けて頑張ろう"となる一方、親御さん起源の場合は、お子さん自身は漠然としたイメージしか持っていないどころか「プログラミング→学校で授業がある→勉強→嫌な事」と考える流れとなり、”出来れば、やりたくない”となる事も少なからずあると考えています。
親御さん起源の場合は、小・中学生の場合は「プログラミング系資格」、高校生の場合は「高校 情報Ⅰ」など、お子さんに分かりやすい目標を設定した上で、プログラミングを勧める事をお勧めします。
最後に
プログラミングに限らず、短期的な成果を求める場合は相当な覚悟と行動をする必要があると考えます。その覚悟と行動が出来る環境を用意し、取り組むことが出来るのかを踏まえて、目標設定と学習計画を決める必要があります。
当教室では、3者面談時に学校生活や私生活などを踏まえた上で、実現可能な学習計画を相談しています。極力、高校3年生前に形ある成果を目指していますが、全てが滞りなく進むことは難しく、弾力的な計画設計と計画途中の軌道修正が必要になる事も考える必要があります。