Connecting dotsのdots (点)を打つこと
「学びとは何か」の社内のセミナー
昨年からの活動で社内でセミナーを開催する機会に恵まれたので
「学びとは」を題材にしたテーマで会社OBの荒木博行さんを講師として招いてセミナーを企画しました。
テーマは「学びとは何か」というザックリとしたもので、
『独学の地図』という本を元に各自が議論したい点を持ち寄り、講師の視点や参加者の意見を吸い出しながら「学び」というテーマについて想うところを話していく形式でした。
セミナーの中での学びは経営戦略からファシリテーションの方法まで多岐に渡りどれも楽しいテーマでしたが、その中で以下のような言葉が出てきました。
Connecting dots とは
Connecting dotsとはスティーブ・ジョブズの有名なスピーチ話したキャリアの一つの考え方です。
過去の経験が思いもよらぬ未来で活きることを表します。
百聞は一見にしかずなので引用を載せておきます。
Connecting dotsのdotsを打つこと
スティーブ・ジョブズは「過去の点があれば、それがいつか未来から振り返った時に線になってくれます」みたいなことを語っていると思います。
ですが、それは点を打つ行為をしていることが前提となっています。
自分が経験や出来事が起きた時に「点」として捉えられていないことは
過去の日常に溶け込んでしまって、未来から見た時に点として認識できません。
振り返って見てみたら、「点」が5年前かもしれない。
いや、もはや振り返る「点」もない…なんてこともあるかもしれないです。
dotsを捉えること
「点」として捉える方法として重要とセミナーで話していたのが、
経験や出来事を自分なりに抽象化しておくことでした。
抽象化しておくこと
起きて、出社して、業務して、料理して、Netflix見て、寝て、、
私たちは毎日忙しなく色んな活動の連続で生きています。
昨日と同じ自分はいないし、なんなら通勤の前後でも差分ができています。
この差分を流さずに抽象化して、引っ掛かりにしておくことが
「点」として認識されるポイントになります。
例えば、4月から息子が保育園に行くようになりました。
前日に準備できるもの、朝に準備するもの、自分が起きてからの着る服、息子の起こすタイミングと起こし方、、
シュミレーションを怠ると朝の大惨事に繋がります。
準備が大切なのはこれまでの人生で十分わかっていましたが、
実際やってみると朝の時間はシビアで、息子の機嫌によっても難易度が異なります。
より具体的なイメージを持って準備していくことを求められており、
前日に妻と寝た時間や天気を元にした朝の作戦会議が夜の会話の1トピックです。
今回の例えでは「あらゆるパターンを想定した入念な準備」が最近の小さな学びであり抽象化したことです。
そして、もちろんまだ実感はしていないですが、
ここで抽象化したことはいつかの何某に活きることがあるかもしれません。
仕事のプロジェクトで準備の仕方が変わって大きな成果を生み出したり、旅行の計画がうまくなったり。
何と繋がるかは現在はわかりませんが、点になる可能性は秘めていると思います。
日々の経験の差分を解釈して抽象化して貯めておくことをしていきたいと思っています。
自分なりに
結局、未来から振り返った時に「点」になりうるのは、自分が作った心の中の引っ掛かりです。
ここでの抽象化が自分に残らない言葉に落とし込むと
その点になりうる事象は自分の中で迷子状態となります。
セミナーの中でも本の中でも学びを「それっぽい一般論」で終わらせないことが、もう一歩深い学びを得る効果的な方法と繰り返し紹介されていました。
おそらく、個人個人で引っ掛かる表現は違います。
もしかしたら絵で表現した方がいい人もいるかもしれません。
どんな方法であれ、どんな言葉であれ
自分なりの解釈が後々重要だと思っています。
(そういう意味ではさっき例に出した話は
まだ自分なりの言葉に落とし込めてないです。)
最後に
「点と点がつながって線になった」という話は各々感じたことはあると思います。
ここで書いたのはその「線」を色々な方向にも複数にも広げられる可能性のある「点」を意識するための一つの気づきでした。
「学び」とは目的を明確にもったものだけではなく、
自分が意味がないと思っていることの中にも落ちており、
全ての経験が学びに昇華することができると思います。
今日という一日で起きる出来事が「点」になるように
変わらず、日々を大切にしていきたいです。