第1回 小説が書けなくなった小説家
逢巳です。前回の投稿からだいぶ間が空いてしまいました。
先に宣伝です。自分のじゃなくて、戦友とも言える他の作家の書籍ですが。私と同年同月同日にデビューしました猪野志士さんが、2020年8月7日に最新作『異世界よ、俺が無敵の吸血鬼だ!~夜のハーレム性活は計画的に~』(電撃文庫)を出しました。
4年ぶりの新作であり、また彼のキャリアにおいては3つ目の作品でもあって、今回の新作の売れ行きは非常に大事な分岐点であると思います。なので、ライトノベル好きな方、電撃文庫ファンの方、異世界物が好きな方、そしてライトノベルにこれまで手を出したことがなかった方も、ぜひぜひお買い求めいただけたら嬉しいです。今週金曜くらいまでの売上数が勝負だと思いますので、何とぞ、よろしくお願いします!
(店舗特典は、とらのあな、メロンブックスではそれぞれオリジナルのSS冊子、ゲーマーズではしおりが付いてきます)
https://dengekibunko.jp/product/322002000142.html
さて、今回のタイトル「小説が書けなくなった小説家」とはなんなのか、ですが、他ならぬ私、逢巳花堂のことでございます。
こんなことを書くべきかどうか迷ったのですが、昨年10月頃、これから頑張っていく宣言をして、『水滸酒楼に恋をして』の1話と、2話の前編を掲載して以降、パタリと活動が停止していたことに、ハテ逢巳はどうしたのだろうかと首を捻られている方もおられるかと思います。(いないかもしれないけど)
ですので、正直なところを告白しますと、昨年の秋頃から、小説が書けない状態になっていました。Twitterを見ていた方ならなんとなく記憶にあるかもしれませんが、「体調不良」と私がつぶやいていたのが、まさにそれだったのです。
ただ、昨日、ようやく少し書くことが出来ました。8月末日締切の「水滸展」(水滸伝ファンによる作品展)のアンソロジー原稿にそろそろ着手しなければ、という思いが勝ち、重たい手を動かして、なんとか冒頭部分を絞り出した、というような状況です。このまま回復していければいいな~、と思っています。
なんで「小説が書けない」という状態になったのか。そのあたりは、何となくお察しいただけるかと思います。単なる体調不良じゃないなこいつ、ということはわかるかな、と。
要因は一つだけではなく、いくつもの要素が絡み合って「小説が書けない」という状態になっていたので、話せば長くなるな、というのはあります。この記事ではとても書ききれない。なので、今後少しずつ書いていければな、と思います。
また、詳しいことについては繊細な内容であるのと、私自身のプライベートに踏みこむ必要があるので、一部記事については有料にして、ご興味ある方だけ読んでもらえるような形にしたいと考えています。
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最初に紹介した、猪野志士さんの話に戻って、今回の記事を締めたいと思います。
まず、賞賛すべきは、彼のガッツです。
4年間、ずっと書き続けていた。企画を何度出し直しさせられたのか、原稿を何度書き直しさせられたのか、わかりませんが、その間の作業については一切報酬は無く、ただ黙々といつか出版へとこぎつけることを信じて、書いていたわけです。
そうしてついに、1冊の本として形にした。このことに、同期デビューの仲である私は、深い感動を覚えるとともに、小説家として大事なことを思い出させられました。
それは「書き続ける」こと。
書かなければ作品は出来上がらない。一行でも、一文字でも、前に進んでいかなければならない。そんな当たり前のことを、戦友・猪野志士さんは思い出させてくれたのです。
「小説が書けなくなった小説家」ではあるけれども、このままではいられない。たとえ商業での活動が無理でも、戦い方はいくらでもある。頑張らねば、という思いです。
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今後は、まず「水滸展」用の原稿を仕上げることに注力したいと思います。それから、ずっと書けずにいた『水滸酒楼に恋をして』の続きに着手します。
そして、なぜ「小説が書けなくなった」のか。そのことを少しずつ綴っていきたいと思います。自分が小説家を目指すようになったきっかけや、デビューに至るまでの経緯、プロになってからの奮闘、また挫折。仕事や、その他プライベートでの出来事が自分に与えた影響。語りたいことは色々あります。
こんな私の生き様もまた、一つの物語。ぜひこれからもお付き合いいただけましたら幸いです。よろしくお願い致します!
逢巳
記事を読んでいただきありがとうございます!よければご支援よろしくお願いいたします。今、商業で活動できていないため、小説を書くための取材費、イラストレーターさんへの報酬等、資金が全然足りていない状況です。ちょっとでも結構です!ご支援いただけたら大変助かります!よろしくお願いします!