見出し画像

チカのブラジャーはいちご柄


いちごは好きだけどいちご味はそんなに好きじゃないって、言い出せないくらいの曇りだねチカ、いつだっていちご味のかき氷シロップ、みたいな光のチカ、カフェオレのこともカフェラテのことも、みんなコーヒーって呼ぶチカ。


千の花でも千の夏でもなんでもいいけど、ちかちか光るからチカなんだって、信用してなくても期待してほしいから、チェーンでもなんでもない田舎の変な名前のコンビニの電飾に間違って話しかける。
自動販売機のルーレットが揃わない間だけ太陽がこっそり顔を出すから、そんなことするから、勝手にかみさまにされるんだよってため息をつく、
チカ、自販機のルーレットが当たったら飛び跳ねて笑いそうなチカ、飛び跳ねて笑いそうなだけで実際は、たくさんあればみんなが嬉しいわけじゃないよって、二本目のカフェラテを川に流すチカ、家に帰る時間を遅らせるためにコンビニに寄るチカ、
ほんとうは、煌々と光るコンビニじゃなくて、寄っていく羽虫みたいなチカ、それでも、いちご味のかき氷シロップみたいに光るチカ。













生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。