アーティストの暮らした町スケーエン、デンマーク最北端で2つの違う色の海を見よう!
自然の美しさから多くのアーティストを魅了したというスケーエン。アーティスト村があったというスケーエンには当時の作品が見られる美術館も。北海とバルト海という2つの海がぶつかり、重なり合うような複雑な波が見られるのも魅力。今日はコペンハーゲンからスケーエンの行き方から現地での見どころまでをくわしくお伝えです!
※情報は2018年6月現在のものなので、詳しくは現地にお問い合わせください。
コペンハーゲンからの行き方
コペンハーゲンからスケーエンまでは実は1度の乗り換えで着いてしまいます。コペンハーゲン中央駅からAalborg(オールボー)まで直通の急行列車で5時間。そこから鈍行電車2時間でスケーエン駅に到着です。途中、電車によっては乗り換えが必要なことがあるので注意を。
価格は片道503DKK(8700円)。コペンハーゲン~オールボーまでの座席指定が30DKK(519円)です。購入はDSBと呼ばれるチケットセンターで。コペンハーゲン中央駅にはありますが、小さい駅だとないかも。着いたら番号の書いたチケットをもらって順番を待ちます。
電車はどこのホームから出発かは当日まで分からないので、出発の15分くらい前に駅に着くように行き、電光掲示板で乗り場を探します。Track6だということがわかったので、そこまで行くとさらに詳細が。
ホームのSectionCのところに移動して電車を待ちます。
車内はWifiも充電も完備、小さいテーブルもあって、席もかなりゆったり。途中の車窓からは風力発電の風車や田園風景が見られます。ほとんどの家が1階か2階建てくらいなので、空が広く感じますね。特に海越えの景色はぜひ寝ないで見て行きたいところ^^
スケーエンでの移動は自転車かバスがお勧め!
さてスケーエンに着きました。メインの見どころはやはりGrenen。デンマークの最北端の海岸線で2つの海がぶつかりあう様子が見られます。スケーエン駅からGrenenまでは4キロほどあり、日差しが避けられるところがどこにもないので、徒歩だとそこそこの覚悟が必要です(実際に歩きましたが心が折れ気味に)。丸一日時間がある場合には、自転車(現地の人に聞いたところ1日70DKK(1211円)くらいとのこと)を借りてしまうのがお勧め。
スケーエン市内に観光案内所があるので、そちらで聞いてみてください。ある程度歩いて町も見たいという方は、時間を合わせてバスに乗るのがお勧め。バスは1回乗車の料金が22DKK(380円)。バスではクレジットカードは使えず、キャッシュのみです。
※バスの時刻表は2018年6月のものです。
自転車があると時間を気にしなくていいのと、少し遠くにある砂に埋もれた教会Den tilsandede Kirkeにも行きやすいです。
バルト海と北海の交わるGrenen
スケーエン最大の見どころはこちら。2つの違う色の海が交わり、複雑な波が現れるGrenen。Grenenのバス停から岬まで片道1.5キロ。歩くのがしんどいという人は日中のみ、サンドトラックが30分ごとに出ています。30DKK(519円)。
人が少ない時間帯は夏の20時過ぎくらいでしょうか。白夜もあって22時近くまでかなり明るく、人もまばらです。バスは7、8月に限り、最終のバスが22時50分に出ています。帰りは車で来てる人に頼んで駅まで乗せてもらうというのも手^^(相手がどんな人かちゃんと見極めてくださいね!おすすめはほんのりした老夫婦に頼むことです)
日が沈む時間帯だと眩しすぎて海の色がよく分からず。明るい時期に来るともう少し海の色がはっきりします。アザラシが迷い込むことがあると聞きましたが、この日はアザラシらしき死骸が流れ着いていました(V)o¥o(V)。
ちなみに遊泳は禁止。波が複雑で時に風も強く危ないようです。
✓ 参考リンク Grenen
ライトハウスから望む絶景海岸
Grenenのバス停から歩いて5~10分ほどのところにあるのがライトハウス。入場料は時期によって変動、6月は60DKK(1038円)、7~8月のハイシーズンは75DKK(1300円)です。
好きな鳥のマークが入った腕輪を選び、館内へ。
博物館内では、館内ロゴにもなっているSteppelhogという鳥のところにQRコードがあり、腕輪のQRをかざすと説明映像が流れる仕掛けになっています。
なんといっても見どころは灯台から見る絶景。2つの海がぶつかりあう岬まで見晴らすことができます。半円形の不思議な海岸は防波堤ですね。
こちらの灯台が建てられたのは1858年のこと。その時には海岸線はまだ少し遠くにありました(写真の青いライン)。しかし、現在は灯台のかなり近くまで海岸線が近づいてきていて、防波堤がないと灯台は海に沈んでしまうのです
✓ 参考リンク Skagen Grey Lighthouse
砂に埋もれた教会Den tilsandede Kirke
1387年に建立されたのがDen tilsandede Kirke教会。1975年にデンマークの王様から砂から守り切れないからもう閉めよう!とのお達しがあり、閉鎖に。18~19世紀に再建され、現在は教会の一部が残っています。
入館料はかかりませんが、スケーエン駅からはかなり距離があり、運行バスが朝の数回しかないので移動に注意が必要です。この道を歩いてると途中で馬に乗っている人を見ることも。
スケーエン美術館
19世紀後半に集まり、スケーエン派を構成した画家たちの作品を集めた美術館。Anchers HusとDrachmanns Husを合わせた3か所のチケットだと180DKK(3100円)。
19世紀後半には港も列車の運行もなかったにも関わらず、スケーエンはスカンジナビア半島でも有名なアーティストの居住地となっていました。最初のアーティストが訪れたのは1870年代。当時の作家たちのが描くスケーエンの美しい海の作品が多く見られます。
✓ 参考リンク Skagen Museum
港の近くでデンマーク料理を楽しむPakhuset
せっかくデンマークに来たからにはデンマーク料理も楽しみたい。しかし、デンマークは日本と比べてだいぶ物価が高いんですね。そんな中でもリーズナブルに楽しみたい人へのお勧めは港の近くのPakhuset。
こちらはデンマーク定番定番、魚のコロッケのベリー添え。パンがついて120DKK(2080円)です。ランチメニューなんですが、ランチタイム時間を過ぎても注文できました。
なんといってもこちらのレストランの見どころは42体の彫像。まるで博物館みたい。一番重い物は3~400kgもあるようです。2階に上がるとさらに近くで彫像たちをみることができます。もともとはスケーエンホテルのダイニングに飾られていたもののコピーだそうです。オリジナルはホテル所有者のLudvig Emil Andersenによって1893~1910年の間に集められたものです。
✓ 参考リンク Pakhuset Skagen
Pakhusetの近くにはスケーエン教会もあるので、こちらもおすすめ。
物価や税金は高いデンマークですが、その分、なんと大学は公立に行けば1人暮らしができるくらいの給与が出るんだそうですよ!
また、デンマークでは学校を卒業したら実家を出て自立していくのがふつうのようです。仕事を持ちながら実家で暮らして家にお金を入れるという日本的な暮らしはあんまり一般的ではないんですね。
スケーエンに行く前にいろいろと調べたのですが、なかなか詳細な日本語情報がなかったスケーエン。美しい場所なので、ぜひ、デンマークに来た際には旅先の候補にどうぞ!^^