Webtoon作品分析「喧嘩独学」のおもしろさについて考える
いろんな物事を始めすぎかもしれない、、みたいに思いつつ、、最近はWebtoonのシナリオについて考えています。物語、やりたいよねぇ。
今日は『喧嘩独学』という高校バトルもののマンガのおもしろさについて丁寧に考えてみようかなと思います。コメント欄にもあるように、このWebtoon、めちゃくちゃおもしろいんです。
https://manga.line.me/product/periodic?id=Z0000711
ログライン
いじめられっこの主人公が母の入院費を稼ぐために、YouTubeで喧嘩を独学し、強い相手と喧嘩するというYouTubeコンテンツを始めて稼ぐ話
ちょっと長いですが、もっと短くすると「主人公がYouTubeで喧嘩を独学し、喧嘩動画コンテンツでぼろ稼ぎする話」でしょうか。
設定
<主人公>
・いじめられっこ
・母が入院中でバイトで入院費や生活費を稼いでいる
・地味キャラだが努力はできる
・お金が好き
・稼ぐためなら割となんでもやる
・好きな子がいる
・クラスメイトにYouTuberがいて素材にされてる
共感ポイント
・母の入院費を稼ぎたいというきっかけはありつつも、「YouTubeで大金稼げたらいいな~」っていう本音の夢を叶えてくれる(正義や愛を掲げていない正直さ)
・配信コメントが多く登場するため、誰かと一緒にマンガを読んでいるような楽しさがある
おもしろい点
・主人公が徐々に強くなるという成長譚なこと
・格闘技の専門知識によって知識欲が満たされること
・強い仲間が徐々に味方になってくるドラクエ感があること
・次々と新しい困難がやってきて敵が明確であること
・闘い方や主人公のお金への執着がコメディっぽくておもしろいこと
・キャラ絵がとにかくうまいこと
喧嘩独学の世界観を守ってるのは何かなーと考えてみると「YouTube配信で稼ぐ」ってところなのかなーと思っています。数年前に、韓国で8歳の子がYouTubeで数億円稼いだ、みたいなのがニュースになってたんですね。
2021年の日本の小学生(男子)のなりたいもの4位がYouTuberなんだそうです。
実際にやったとしても『喧嘩独学』ほどすぐに稼げないと思うんですが、憧れる人が多い分、それを叶えてくれるWebtoonには共感が集まりやすい気がしました。
プラスアルファの要素として、主人公のビジュアルはすごーくイケメンってわけではないんですが(がんばってて応援したくなる要素はすごくある)、周りのキャラにイケメンが割と多いんですね。
LINEマンガは女性読者のほうが多かったと思うので、イケメンキャラが悪役であっても女性ウケしそうだなーっていうのと、喧嘩ものなんですが、めちゃくちゃ血みどろ要素がそこまで出てこないんです。痛そうではあるんですが、残酷的な感じはあんまりしないんですね。うまくコミカルな要素を入れて緩和してるのかも。あと、女の子キャラが活躍するシーンなんかもあります。
ヤラセ問題だったり、フォロワー数自慢だったり、リアルタイムで読むからこそ現代性があっておもしろい作品だなーって思いました。なんか読むものないかなーって探してる方には、おすすめですよ!