拗らせOL 思春期_兄との決別 前編
父は子供の喧嘩に関わろうとせず
殴り合いの喧嘩をしたことのない母には私の気持ちが理解できず私は兄から絡まれるたび、自分でどうにかするしかありませんでした。
ここまで姉が全く登場しなかったのは、仲が悪いとかではなく
姉も兄からちょっかい出される対象でしたが、姉はすぐ泣き、対抗してこないので
兄からしたら面白く無かったのだと思います。
そんな感じで、私が中学になった頃の出来事です。
兄は受験前といこうとで、日頃の鬱憤をはらしたいのか以前にもまして
悪質に絡んできます。
兄はバスケ部に入り、幼い頃体格が変わらず喧嘩をしても力でどちらかが優位という関係は崩れ、力差ではもう差ができていました。
ある日、私はリビングで学校の宿題をしていました。
自分の部屋はあるのですが、誘惑が多く、リビングで勉強する方が集中できると思い、リビングにいました。
すると、2階から兄が降りてきて、
兄「おい、そこどけ笑」
私「・・・」
兄「おい、無視すんな、どけ」
いつも喧嘩するたびに、母親から「あんたがいちいち反応するから面白がって絡んでくるんやから、相手にしなかったらいいでしょ。」
そう言われていた私は兄を無視します。
兄「おい、ゲームするからじゃま、そこどけ」
兄の部屋にはテレビがあり、いつもそこでゲームをしていました。
完全に嫌がらせのために絡んできていると思い、負けず嫌いの私は無視を決め込みます。
兄「おい、聞こえんのん。殴るよ?笑」
私「・・・」
兄「ホンマに殴るよ?いいん?笑」
ドンッ
私「うっ・・・」
兄は座っていた私の背後から、思いっきりグーパンチで背中を殴りました。
痛さで一瞬声を出せず、ただものすごい怒りが湧き上がリマした。
言葉では伝わらず、力では勝てない。ならこれ以上どうしたらいいのか分かりませんでした。
私「○ねーーーーーー!!!!ふざけるな!!!!あっち行け!!!!クズゴミ!!!!!!!!」
泣きながら周りにあるありとあらゆるものを兄に向かって投げます。
兄「やばいーーー!!!笑 気狂いがおる!!!笑 害児やーーー!!!笑」
泣き叫びながらものを投げる妹を見て、にやにやと嬉しそうにする兄。
私「○ねーーーーーー!!!!」
兄「気狂いやーーーー!!!!笑笑」
感情的になりながらもまだ理性を保っていた私は、どうしたら嫌って言うことを伝えれるのだろうと考えます。
今、ダイニングテーブルを挟んでキッチン側に私、部屋の入り口側に兄。
投げるものを探していた私は、キッチンに置いてある包丁に目がいきます。
包丁でも持ったら、流石にこいつやばいって思って冷静になってくれるかな?
そう考えた私は、最後の望みをかけました。