拗らせOL 幼少期_素直な気持ちを踏み躙るもの
何者でもないただのOLの下手くそな文章を読んでくださる
優しい皆様ありがとうございます。
私自身、過去を振り返ることで自分と向き合い、
私の経験が、同じような経験をしている人の支えになればと思っています。
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これも小学校低学年のことの出来事です。
ある日、小学校の体育館でフリーマーケットが開催されました。
私の育ったところは田舎町で、周りに大きなショッピングモールはありません。
初めてみるフリーマーケットは、私にとって宝探しをするような魅力的なイベントで、わくわくしたのを覚えています。
そこで私は、ラスカルの貯金箱に一目惚れをし、購入しました。
ベッドの頭のところにラスカルの貯金箱を置き、祖父母にもらったお小遣いの1000円を1枚貯金箱に入れ、それ以上増えるわけでもないのに嬉しくて毎日見ていました。
季節は春、母の日が近づいていた頃でした。
兄「こころ、母の日のプレゼントお兄ちゃんと一緒に買おうや!」
私「やだ!自分で買って渡す!」
小学低学年の私にとって、1000円は大金で、近くの花屋さんなら十分なサイズのカーネーションを買えることを知っていたので、私は自分で購入したカーネーションを渡したいと思っていました。
兄「二人で買った方が大きいもの買えるよ!それにお兄ちゃんはお小遣いもらってるからもっと増えるし、こころは近くのスーパーまでしか買いにいけへんけど、お兄ちゃん自転車でイオンまで行けるから、大きいの買ってあげれるからお母さん喜ぶよ!」
2つ上の兄の提案は、確かに納得するもので、母が喜ぶならそっちの方がいいかなと提案を飲むことにしました。
私「じゃあいいよ」
兄「じゃあ、こころのその貯金箱で一緒に貯めようや!お兄ちゃん預かっておくから」
わたしは、これ以上増えることのないラスカルの貯金箱にお金が増えるならと兄に貯金箱を預けました。
ー次の日ー
私「ねえお金いくら貯まった?」
兄「まだそんな増えてないよ」
ーその次の日ー
私「お母さんのプレゼント何にするん?」
兄「明日見てくるよ」
ーその次の日ー
私「ねえ、貯金箱みして!」
兄「今忙しいからどっか行け」
貯金箱を渡してから一向に話を進めようとしない兄に嫌気がさし、やっぱり別々でプレゼントを買いたいと思った私は兄に返却を求めます。
私「やっぱり返して!一人で買う!」
兄「なんのこと?」
私「ラスカルの貯金箱!1000円入れてたの返して!」
兄「そんなの知らへんよ。あっち行けじゃま」
私「嘘つき!返せ!貯金箱渡したのに!泥棒!お母さんに言う!」
兄「待って、お母さんに言ったらサプライズが台無しになるけどいいの?」
そう言いくるめて兄は逃げるように外へ遊びに出かけました。
ー次の日ー
いつもは閉まっている兄の部屋のドアが少し空いていて、兄は外へ出かけていたらしく部屋にいません。
私は貯金箱を返してもらうため部屋に忍び込もうとしたら、床に転がるラスカルの貯金箱が目に入ります。
私「!!!!」
近づいて拾ってみると、貯金箱の蓋は空いていて、中の1000円はなくなっています。騙されていた、お金を盗まれたと確信した私は父に言いつけました。
私「お父さん!お兄ちゃんがこころの1000円盗んだ!お母さんのプレゼント一緒に買おうって言って預けてた貯金箱の中身とった!」
父「お前は何しよるんか!!!!妹に最低なことしとるのが分からんか!!!」
兄「ぎゃーーーーーーーごめんなさいごめんなさい!!!!!」
普段は冗談をよく言うような父ですが、父自身、昔ながらの厳格な親に育てられたせいか怒ると言葉遣いが荒くなります。
兄は弱い立場にだけ強く威張り腐りますが、父が怒ると、泣き叫ぶ小心者でした。
母「お父さん!そんなに怒ったら近所の人に虐待って思われるからやめて!」
女2人姉妹で育った母は、父親のしつけを理解できず、父を怒ります。
私「お父さん!」
泣いて父を頼る妹、それに答えて兄をしかる父、それを怒る母
板挟みになった父親は、どうしたらいいか分からなくなり、兄を叱った後
父「俺にどうせえって言うんか、もう知らん!母さんに言え!」
それ以上どう関わっていいか分からず、お母さんに言えと子供の喧嘩に関わらないようになりました。
小さい頃から家庭でこんな経験を多くしていた私は、疑い深く観察力が養われた
ため、学校ではいじめられることもなく過ごすことができました。
この出来事は、30歳になった今もしつこくトラウマのようになっていて相手を容易に信じることができない原因の1つになっています。
こうして、ちゃくちゃくと拗らせOLに近づいていってしまいました笑