10月の水曜日「おるすばん」
妻からラインで動画が送られきた。二人でメリーゴーラウンドに乗っている動画で、娘が笑顔で「たのしーい!」と笑っている。「だんだんはやくなってる! ジェットコースターみたい!」などと言いながらはしゃいでいる。「こんどはパパもいっしょにこようね〜!」とも。今日、妻と娘はディズニーランドに行っている。妻の母、ばあばと妻の妹とその子(娘からみたらイトコ)も一緒だ。
二月までウチに一時的に同居していた。妻の実家が雨漏り的な事情で工事が入ることになり、里帰り出産が出来なくなったため、ウチに住んでいたのだ。この三連休から明日まで、ウチに泊まる予定で、今回は妻の実家の事情とかではなく、今日のディズニー行きが先に予定としてあって、どうせならみんなで一緒に出発しようということになり、ついでだからと前泊でもしようか、という流れで、じゃあ三連休だし、という感じ。僕は仕事が休めなくて、ひとり寂しく留守番というわけだ。
特にディズニーランドが好きというわけでもないので、行けないこと自体は別に全然構わないのだけれど、なんとなく悔しいので、夕食は一人でステーキを食べた。いきなりステーキだ。名の如く、堅苦しい形式を省いて、いきなりにステーキが食べられる良店である。肉は美味しかった。
娘は前日からワクワクが止まらずに、翌朝の準備もノリノリでしていた。この日に合わせてなのか、ばあばにラプンツェルのドレスを買ってもらっており、妻の妹からも大きな可愛いリボンを貰っていたので、自分で綺麗に畳んで準備をしていた。お支度リストも作っていて、「いち、かおをあらう、に、かみをとかす、さん、おきがえをする……etc」などと、布団に入ってからも呪文のように唱えていた。
しかし赤ちゃんはちっちゃくて可愛い。自ずと昔の娘を思い出す。まだ生後十ヶ月にも満たないので当然に軽く、タカイ×タカイをするとすごく喜んでくれた。というか笑ってくれた。多分まだ10kgもないだろう。6kgだろうか。そんなことをしていると娘もタカイ×タカイをせがんでくるので応じるも、四歳半の娘は16kgだ。4、5回やっただけで息が切れるし、腕と太ももの筋肉に乳酸が溜まっていく。正直高さも出ないけれど、そこはダマシ×ダマシやるしかない。
しかし、乳幼児と比べると娘も大きくなったなぁ、と感慨深い。普段の生活では当たり前だけれどまだ四歳半なので小さいなという印象だけれど、二人で寝そべっているところを見たりすると、否が応にも比べてしまう。ここまで大きな怪我や病気もなかったのも、本当に幸運なことだなぁ、としみじみ思う。