2月の日曜日「はっぴょうかい」
ついにこの日が来た。という日。保育園の発表会の日だ。昨年はウィルス騒動の影響で保護者の参観は見送られたが、今年は満を持して開催された。僕らだけでなく、娘本人も本当に楽しみにしていて、先日、公園で忍者修行をしたときに(小さな小川にある飛石をジャンプで進んでいく的な)、転んで膝を軽く擦りむいたのだけれど、その際に「はっぴょうかいでたい〜」と、大した怪我じゃないのに、出られなくなると勘違いして大騒ぎするほどで、これはまぁ、普段から「早く寝ないと風邪引いて発表会出られなくなるよ」などと言っていた僕ら夫婦も悪いのだけれど、とにかく、そのくらい楽しみにしていた日だった。
娘のクラスの発表は三番目。『ながぐつをかいに』という絵本の内容を元にした劇と歌で、セリフも上手に言えていたし、長靴に履き替えるのも上手だったし、なんなら手間取っているお友達をお手伝いなんかしたりして、歌も踊りもとても上手だった。僕は動画を撮っていたのだけれど、一生に一回の今年の発表会なので、この目に焼き付けたくて肉眼で見ていたので、あとで見返した映像は若干ブレブレだったけれど、まぁ、それは良い。他のクラスの出し物も面白かったし、特に上のクラスの子たちを見ているときは、来年、再来年の娘の姿をなんとなく想像した。
帰宅後、早速この日の動画をみんなで見る。照れながらも、みんなに褒められて満更でもない様子。夜、寝る前には、「あしたもはっぴょうかいのひがいい」と言い、なんで? ときくと、「だって、たのしかったから」と言いながら、この日を振り返っていた。自分のパート以外のセリフや流れもほとんど全部覚えていて、一人でフル尺を披露してくれた。