打倒『ZERO』-無名貧乳中堅録4-
事の発端は、下記の通りである。
14話終了の理由は、下記の通り。
広げた風呂敷は、きちんと畳むのが礼儀。
是非14話までお付き合い願いたい。
※天鳳ルール説明 完全順位制(点数関係なし)
1着→やったー! 2着→まあまあ 3着→一安心 4着→ゴミ
麻雀牌表記:m→マンズ p→ピンズ s→ソウズ
【検証】
南1局 北家 ラス目 ドラ6p
打赤5s親リーチを受けて、マンガンテンパイ。
”うに丸麻雀チャンネル”には、天鳳段位戦における8000点和了価値指標が載っていた。それによると、14700点持ちの南1局の指標は1.4。通常の約1.5倍は見積もっていいということ。8000点×1.5倍=12000点。
つまりこの手の価値は、もはやマンガンではない。ハネマンなのだ。
この手は曲げぬ。そして勝つ!!
そっと、西を河に置いた。
こうして、理性と本能の戦いが始まった。
6sが槓子った。カン!を押すのは、愚の骨頂。
5や7p単騎にもとれるようになった。が、私は気付いている。
槓子持ちの6sは、一見非常に捨てにくい牌だが、9sが切れている赤5s切りリーチの親には通りやすい。なぜなら、45赤5sなら赤5sは捨てないし、赤566sならシャンポンにしない。赤578なら9sがフリテンだ。
レアケースもあるが、短い思考時間ではこれが限界。
私はドヤ顔で6sを捨て、テンパイを続行した。
ツモ1s。麻雀に休み時間はない。
23赤5sから打赤5sリーチは、十分考えられる。
一方打7sは、自分のタンヤオがなくなるので、リーチが必要となる。が、自分から6sが4枚見えのため、他家が56sと持っている可能性はなく、両面には当たらない。
両面に当たりうる、打1s8000点。
両面には当たらない、要リーチの打7s8000点。
・・・思い出せ。
検証タイトルは、ダママンガン耐久レースだぁあああ!!!
1sは通った。まだ理性が勝っている。
さらに、上家の3着目からリーチが入ってツモ両無筋6mだ。
黄河は、リーチ棒を叩きつける準備をした。が、検証を思い出し、そして河を見た。親に逆らい、リーチしてきた3着目。愚形や安手は考えにくい。
そこに6m。オリるなら、親の現物で上家の中筋5sか。
歯を食いしばり、私は6mを置いた。理性よ、もう少しの辛抱だ。
ツモ3p。ハイテイ直前、ケイテンツッパゾーン。
残り筋を数える練習をしているのだが、全然間に合わない。とはいえ、通せば、ほぼテンパイ料が手に入る。
テンパイ取るにしても、親の現物7pか、3着の現物3pか。
はたまた自分で通した6mで降りるか。
もはや自分のマンガンより、テンパイ維持で頭がいっぱい。
ダメな兆候だ。
悩んだ末、7pを河に捨てた。
白髪が一気に増えて、1000点の収入。
まるで割にあっていない。
これだから麻雀は難しい。
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【今日のすごいぞ!黄河の選出】
東3局 南家 ラス目 ドラ東
役牌ドラの東がトイツ。
関連する牌が河に無ければ、どれを捨てても受け入れは一緒だ。
234三色固定の打4mは、東ポンでテンパイが取れない。
黄河が選んだのは
打6p。枚数的には2p・2mより劣るが、三色が残るので、チーテン三色赤ドラドラが嬉しい。
ドラだけに固執せず、他の役も見据えた手牌進行と言える。
さすが中堅貧乳プロ・黄河さん!今日も背後に一歩近づいた。