100点差で降級したアナタへ

ＲＭＵ所属千歳りみ選手が
すごく興味深い記事を書かれていました！

千歳選手が、”今思えばこうすれば良かった〜〜”
という振り返りをまとめたものです　是非見てね！
失敗したり、間違えたりしたことを記事に書くって
勇気あるなぁと思いながら、自分も考えてみました

私なりに、書いてみます。内容は
競技麻雀プロとして最もやっちゃいけない事をした
黄河史上最大のミスについて　です

これはコラムなので、あくまで私の考えです
そこの所宜しくお願いします

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麻雀プロは、大体リーグ戦に出場します
数か月かけて麻雀を打ち、昇降級を争うんです
中でも協会ルールは、順位ウマが大きく
上位と下位のポイントが大きく離れる事があります

私は女流Ｂリーグ最終日を迎えてました
その時は、上下で大きくポイントが離れていて
真ん中にいた私は、上下のボーダーから
３００pt近く離れておりました
正直昇級も降級もほとんど見えない状態でした

初戦で大きなトップが取れれば微かな望みが・・・
当然、そんな上手いこと行くはずがありません

案の定１戦目、３着。
いよいよ何着をとっても昇級は難しいな
そう思ってしまったんです

アナタは、昇降級の可能性が薄い場合に
どう打つかはっきり決められていますか？
押し引き、手組、他家ケア等、寸分の狂いも無く
通常時と同じように出来る自信はありますか？

自分がトップを取ったら他の人に悪い
そう思った私は、動揺していました
どう打てばいいか、分からなくなったのです

そして、競技者として最もやってはいけない
最低な打ち方をしてしまいました

トップを取ろうとしない　つまり
誠心誠意打つことをやめてしまったのです

いつもリーチする手をリーチしない
普段押している手を押さない　
テンパイを目指そうともしない

私はトップを取る意味がないから
和了る必要もないし
卓内でptの必要な人が和了った方が良いだろう

この後どうなったか
同業の方なら想像がつくと思います

誠心誠意打っていた何人もの女流プロに
逆転を許し、結果１００点差で降級しました

当時は会場近くの居酒屋で
最終戦終了後、飲み会が開催されていました

そこには大勢の女流プロが飲んだくれています
昇級して祝杯をあげている人
残留となって反省会をしている人

私のテーブルには
大負けして大号泣してる女流プロが座ってました
その子の背中をさすり、元気付けながら
全身全霊でぶつかって降級した子の隣で
一滴の涙も流れない虚無の私がおりました

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それから、８年が経った先週
女流Ｃリーグ最終節が行われました

私は昇級が手堅いポイント状況
大きなトップが必要なプロ２人と同卓
卓内で私だけが局を流せるポジションでした

最終戦が始まりました
安心なポイントなんて存在しないこと
どんな麻雀を打っても有利不利が発生すること
であればトップ、ないし1つ上の着順を目指して
精一杯打つことは誠意であること

ーーーロン、２０００。－－－

私が局を流すということはつまり
同卓者の昇級の可能性をなくすことになります

でも、私は強い意志を持って和了りました
二度と８年前の黄河のんになってはいけない
自分が残留する可能性が１％でもあるなら
極限までその可能性を減らす努力をする

昇級の可能性がなくなった同卓者の
唇を噛みしめる表情を見ました　いや、正確には
皆ポーカーフェイスで打っているので
そんな気がしたんだと思います

美しい部分も悔しい部分も含めて、リーグ戦
１つの目標に向かってプロ同士が牌でぶつかる
誰かが昇級すれば、必ず誰かが降級します

来期も、覚悟を持って闘いたいです

８年前、１００点差で降級したアナタへ
産後はボコボコになってしまったけど
あの時の教訓を生かして
また戻ってこれたよ

ただいま、Bリーグ！

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