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科学を否定する人間はだいたい自分が独裁者になりたいだけじゃないかって話

アントワーヌ=ローラン・ド・ラヴォアジエという人がいまして、フランス革命時期の人で質量保存の法則の発見、酸素の命名などの功績から「近代化学の父」とも呼ばれている人です。応用化学科出身の自分としたら偉人の一人です。

フランス革命時期ということで察した方も多いかもしれませんが、この人もまた革命後の粛清の嵐に巻き込まれてギロチンにかけられます。その時の裁判長から「共和国に科学者は不要である」と言われ、「フランス人民に対する陰謀」というなんともわけのわからない罪状で死刑の判決がくだされます。(このフランス革命時期のフランスは、現代日本の小学生の学級会に死刑が足されたようなもんだと個人的には思ってます)

この話を聞いたときまっさきに思い浮かんだのがポル・ポトの「眼鏡をかけているやつはインテリだから死刑」でした
ポル・ポトは「自分より頭が良いやつがいると自分の間違いを指摘されるから、頭が良いやつを全部ころして反知性にしてやるぜ」って方針だったので、「共和国に科学者は不要」もまた自分より賢い奴がいると邪魔なので、殺してしまおうという当時の独裁者(この時期はロベスピエールとかエーベル派とかぐちゃしている)の本音なんだろうと

こっからが本題なのですが、独裁者にとって一番邪魔なのは自分よりも強く賢い存在なんだろうと。そして科学は万人にとって平等である。AさんとBさんが同じ場所にいた場合、Aさんだけ重力加速度が軽くなることはない。
どんなに独裁者が神はいると叫んでも、観測機に観測されないものは存在を証明できない。
究極の人治である独裁をやりたい独裁者にとってはこれほど邪魔なものは存在しない。

そうなるとまず独裁者になりたい気質のある人は、科学を否定するところから始めるのではないか? という仮説が自分の中に湧き上がったわけです。
そして現代日本、というかSNSで反知性、反科学をやっているところはどこか?
反ワクチンや怪しげな農法、「安全(科学)より安心(認知)」とか叫んでいるのはだれか?

思い出してみて、彼らの本音は「独裁者になりたい」だと思うと、反科学、反知性にあんだけ熱をあげるのもちょっとは理解できると

彼らは自分が一番の存在でいたく、それを阻害する万人に平等な科学を目の敵にするのは必然かもね・・・という一席でした

こっからはおひねりのコーナー
特に大した事はかいてませんが、おひねりをくれるという奇特な方がおりましたら

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