長良じゅん氏の功績
2012年に事故死した #長良プロダクション の元会長の #長良じゅん 氏の功績は
現在の #演歌 界を盛り立てた立役者であることを知り、2000年代に所属歌手が従来の聴かせる演歌から楽しませる演歌のプロデュースをされていたようだ。
新規の演歌ファンは
年配者が聴く音楽であり、眠くなって途中で帰ってしまうことがあることを敬遠してしまうことから、若者が取り付きやすくするための構成をなされているそうだ。
昔と比べれば、70年代のはアイドルのコンサートを思い出させるような構成をされているという感じであり、逆に既存の年配者が困惑してしまうというさえも多々見受けられており、一体どのように変貌してきたのだろうか...?
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西城秀樹さんに影響した氷川きよしさん
長良の看板歌手といえば #氷川きよし さんであり、
演歌以外でのパフォーマンスや近年のタレント性が評価されたことから、お茶の間の人気者となった。
デビュー当時の茶畑、ピアス、長髪をしていたことから、
掟の厳しい演歌界を崩していた部分があったものの、ファンを一人一人大切にしているというパフォーマンスをされているので、誰も文句が言えない部分があった。
氷川さんは #西城秀樹 に憧れたひとりであり、
ヒデキさんが「情熱の嵐」のリリース時のキャンペーンで、ファンにペンライトにあたる懐中電灯持参と掛け声する指示をしていた部分から、「きよしのズンドコ節」で同様なことをしてブレイクしたそうだ。
以降、後進の演歌歌手が出演するイベント等でも、
氷川さんのコンサートに起因した応援をする姿が多くなったことから、男性歌手のファンを「王子様」呼ばわりする事態となった。
氷川さんのファンに対する丁寧な対応も、
生前のヒデキさんの人当たりの良さとファンを大切にした所作も共通していることから、ヒデキさんの死後及び氷川さんの人気が落ち着いてから、後進の歌手が演歌•歌謡番組でもヒデキさんに引き継いでいる様子だ。
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ロック演歌の導入
長良に所属する別の歌手の #田川寿美 さんが #紅白歌合戦 で歌唱した 「女人高野」はロックテイストを入れた演歌である。
着物からロック歌手が着るビジュアル調の衣装に変え、エレキギターを抱えながら歌ったのも斬新的だった。
普段は悲哀調の歌を歌う寿美さんにしては大きな試みであり、
忍耐、悲哀、未練、感謝等の演歌特有の掟に潜んでいる感情から逸脱し、人間に隠された感情である「激情」的な仕上がりが新鮮であり、作詞をされた #五木寛之 氏がうまくコラボしたのも話題だった。
「女人高野」のヒットにより、「静」のイメージの演歌から、「動」をイメージした演歌が次々と発表され、
氷川さんとはタイプが違うものの、演歌を聴かない世代にも受け入れられるきっかけを作ってくれたようなものだ。
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踊りながら歌う演歌歌手の存在
小見出しといえば、 #純烈 や #ジェロ さんを連想されるが、過去に長良に所属した歌手がそれ以前に取り入れた。
その歌手は泣かず飛ばずで後に引退をされ、
従来の王道及び聴かせる演歌でもダメだったから、決め技としてビジュアル面のみならず、派手に踊りながら歌う作戦に出た。
演歌のイメージを破壊させるかのように、
退屈と感じさせる演歌をじっと聴くスタイルで飽きさせないように、見る人達を元気にさせる演出をされていた感がした。
その後、その歌手の一曲が氷川さんのアルバムで発表されると知り、
事務所は氷川さんを持ち上げる為の実験台とされ、彼のバージョンの方が話題になった。
同様に他の事務所に所属した演歌歌手も自らダンスをしながら歌唱する提案したものの、
当時の演歌界に通用されずに売れなくなって姿を消したのも現実的であり、同様なことをして話題にするのは、著名の歌手のみに限られてしまう。
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小林幸子の後継者である水森かおり
#水森かおり さんといえば、「鳥取砂丘」をはじめとした旅情演歌を紅白で豪華なドレスを着て歌う歌手である。
昭和の紅白の出場歌手はおめかしした派手な衣装と演出で対抗をしていたが、
真っ先に浮かぶのは #小林幸子 さんと #美川憲一 さんの衣装対決が目玉だった。
幸子さんと美川さんの落選を機に、大御所の歌手の勇退や落選が多くなり、後継である歌手が見つかりづらくなったことを機に、
水森さんが普段着るウエディングドレス並みの衣装では物足りないので、それに加えて過去の紅白のイメージを継承した舞台演出を行なっている。
中堅上がりでブレイクした水森さんは庶民的な部分で大御所ながら奢らない部分がある親しみやすさがあることから、
ファンから地元の歌を歌って欲しいという要望何あった程であり、現時点では叶わないものの、そこでストリートライブをしていたことがある後輩の #辰巳ゆうと 君にうまく継承している部分がある。
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長良プロダクションは、
氷川さんを看板にしているだけでなく、他の事務所に所属している若手演歌歌手のプロデュースをお手伝いしている部分が見受けられる。
今の演歌界に若者がウケやすい演出をして成功させたのも生前の長良氏の功績であり、
まだ子供だった70年代のポップスが懐メロ扱いにされてしまったことを受け、年老いた私から今の若者に伝える為の表現上の提供に尽力されたことに感謝する。