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抗生剤が効かない子どもたち続出??

こんにちは。ouimama助産師です。
最近小児科で医療者たちで話題になっているのが…

この題名の通り、
抗生剤を飲んでも症状が全く改善しない子どもたちが続出しているのです!

みなさんもご存知かもしれませんが、最近マイコプラズマ肺炎が流行しています。長引く咳や高熱の症状があり、マイコプラズマ肺炎だろうと診断され、抗生剤を処方され内服するのですが、症状が全く改善しません、と病院を受診する子どもたちが本当に増えています。
検査をしてマイコプラズマ陽性と結果が出ているので、治療法としては問題ないはずなのですが…

一体何が起こっているのでしょうか。

最近抗生剤飲んでも、あまり効いてないよね~
効いてるんですかね~
医師やママからもそんな声をよく聞きます。

そういえば、1980年以降、従来の抗菌薬が効かない「薬剤耐性」を持つ細菌が世界中で増えてきており、すでに、抗菌薬への耐性を持つ様々な細菌が確認されています。このため、感染症の予防や治療が困難になるケースが増えており、今後も抗菌薬の効かない感染症が増加することが予測されています。

医学誌のランセットに、治療薬が効かない「スーパー耐性菌」による世界の死者は、2050年までに70%近く増える可能性があるという研究結果を発表しています。

薬剤に対抗する能力を病原体が獲得した状態。

これ本当に致命的だと思いませんか?

「薬剤耐性(AMR)」は「目に見えぬ殺し屋」とも呼ばれ、毎年130万人の死の直接的な原因となっているとも言われているようです。

溶連菌にしても、マイコプラズマにしても、病院を受診し、すぐに抗生剤の内服を開始するにも関わらず、高熱や咳の症状の改善が一切見られずに再度受診、入院となるケースが増えているのを現場で最近ほんとうに感じます。

医療者は常に、今したことが将来、どんな結果を及ぼすかについては考える必要があると思います。
今だけをしのぐようなやり方は持続可能ではない上に、さらなる健康被害が起こることを再認識しなければいけません。

医療の現場で、必要のない抗菌薬を処方しないという取組はいっそう重要になると思いますし、医療の在り方や医療との関わりについても、わたしたちは考えなければ子どもたちを守れないのかもしれません。

小児に携わる助産師としてこのままでいいのか、子どもたちの未来をどう守れるか、を考えながら日々、業務や発信をしていきたいと思います。

今日もご覧いただきありがとうございました♩



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