The Force夏編2021 公開しました!
“The Force”とは、国士舘大学の個人選手で作られたユニットである。男子新体操の個人競技をアピールするために、カッコいいプロモーション映像を作ろう!という意図で結成された。
2021年3月に撮影した「春編」の映像が、こちら↓
この映像に続き、7月に「夏編」の撮影を行った。
参加メンバーは
田中啓介(4年生)
織田一明(3年生)
吉留大雅(3年生)
である。いずれも全国トップクラスの選手たちだ。
出来上がった映像はこちら。
どちらの映像も、舘山楓弥(青森山田高校新体操部出身)の手によるものだ。才能あふれる若き映像クリエイターである。
彼らとの仕事は、とても楽しい。
感染症の心配さえなければ、ファンの方にも撮影現場を見てもらいたい、と思うくらいの楽しい現場である。
その理由は複数あるが、最大の理由は、ハードな現場で誰もネガティブな雰囲気を出さないことにある。いくら楽しいといっても、真夏の炎天下での長時間撮影。足場の悪い砂浜、海。撮影場所を慌ただしく移動し、休む間もない。おそらく体は疲労の極地だったに違いない。
それでも、誰も不平不満を口にせず、同じ動きを何度でも繰り返す。男子新体操というスポーツの特徴である、「地味な反復練習をひたすら繰り返す」ことを10年以上やり続けてきた彼らだからこそ、かもしれない。
選手だけではない。応援!男子新体操のカメラマン氏や舘山君も、半分海に浸かりながらの撮影が何時間も続くが、全く何も妥協することがない。加えて、ドローン撮影をお願いした大磯オールサポートさんのサポートっぷりもまた、すごかった。めちゃくちゃリーズナブルな価格設定で、バッテリーが尽きるまでご協力いただいた。
これまでの撮影で、メイクも自分たちでできるようになってきたメンバーたち。
浴衣を着ての撮影は、「きものレンタル都」さんにご協力いただいた。初めて浴衣を着るという田中君は、はじめは黒と赤のモダンな浴衣を選んだ。
この柄を着こなせるのは田中君しかいないでしょう、というくらい似合っていたが、最終的に選んだのは「風神雷神」の浴衣。極論、なんでも似合うわけだ。
一方、織田君は即決即断で白の浴衣に決定。スタッフさん曰く「あまり着てくれる人がいない」というコウモリ柄の浴衣が、これまためちゃくちゃ似合う。
「維新dancin' 鹿児島市」では、浴衣姿で踊りまくっていた吉留君。カジツの遺伝子が遺憾なく発揮され、期待通りのリアクションをしてくれた。
ちなみに、浴衣で踊りまくる鹿児島実業高校時代の吉留君はこちら↓
「皆さん、カッコいいからウチのモデルになってもらいたいわぁ」と言われつつ、きものレンタル都さんを後に。
ちなみに企画の段階で「ラムネが飲みたいです!」と吉留君が提案。おかげで「日本の夏」というテーマで何かに応募したくなるくらい(笑)、いい絵が撮れた。
鎌倉の道ゆく人々の視線を浴びながら、夏を満喫する彼ら。浴衣を着ているのはほぼ女性とカップルばかりの中、目立つことこの上なし笑
ありがたいことに、The Forceの映像を見てくださる方、応援してくださる方が増えている。どうか安心してファンになっていただきたい。映像で見る通りの、明るくてカッコ良くて、とびきり性格の良い青年たちである。個人的な所感ではあるが、男子新体操というスポーツが、そういった資質を要求するスポーツなのだという気がしてならない。
インスタライブで田中選手が言っていた。「子供の頃は、体育館の床の硬さを体が覚えていた。ここの床は硬くて痛いけど、ここはそうでもない、とか」
小さい子供というのは、痛ければやりたくないと思うのが普通ではないだろうか。男子新体操を続けてきた彼らは、「痛いけどやる」子たちが成長した姿なんだろうなぁ…と思いつつ、私は The Force を見続けている。