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lisa500ml
読書日記|息子のボーイフレンド
noteのコンテスト読書の秋2021課題図書に入っていた本書を読了。欲を言えば、もう少し読んでいたかった。1冊じゃなくても上下巻でも良いくらいでした。最後に一気に色々展開があって、ついていくのが大変。婚活中毒等著者の別の作品も気になりました。近々そちらも読んでみようと思います。
ここから先は小説の感想というより、私自身が感じた事です。LGBTQの恋愛をものすごく神聖なものとして扱い過ぎるのも逆に失礼のような気がしています。上手くいかないカップルもいて当然で、物語としてハッピーエンドで終わらせなくちゃいけない風潮は当事者の人にとっても辛いと思う。
性的少数者の人達にひと昔前のおとぎ話を安直になぞらえるのも違うかなと思いました。私も当事者ではないので、語弊があったらすいません。もっと時代の理解が進んだら、この2人は晩年まで仲良く暮らしましたの呪縛からその内解放されるかなと。そうなるまでまだ気が遠くなるような時間が必要そうで・・・。
私達は何も特別扱いしてもらいたいわけではない。
当事者カップルが新聞で語られていた言葉が印象的でした。そっとする温かく見守るそういう優しさもあるんじゃないかな。などと考えたりもします。現実社会でも小説の世界でもまだこれから沢山語られていく事は多いはず。
当事者の方が実体験を基にした小説を書いたりと。次第にそういう動きも出てくるでしょうね。アメリカのドラマなどではどこかお洒落なものとして扱われたりしがちですが、ファッションとはまた違うものですしそれもどうなんだろう?
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