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時代はスローテンポへ

 いつからか本屋や飲食店ではアップテンポより、スローテンポな曲が増えました。過去の名曲を大胆アレンジしている挑戦的な試みも多い。何年か前からよく聞くのがクレモンティーヌさんの天才バカボンの歌。これとっても有名ですよね。


 原曲とは違うテンポで、とにかく独自の世界観が漂います。初めてこの曲を聴いた時の衝撃と言ったらもう・・・。優しく語りかけるように歌うロハスなリズム。囁くように「これでいいのだ~」なんて歌われたら、もうどうしたらいいのか。不思議な事に聴きなれると、こっちの楽曲も味があると感じるようになりました。


 こんなにあわただしい世の中だと、ゆったりしたテンポの方がむしろ心地よい。おじさんは矢継ぎ早に出てくる歌詞や踊りに、もうついていけません。そして先日またもやスローにアレンジされた別の楽曲を見つけました。


 なんとレディーガガのポーカーフェイスです。原曲の躍動感をなくしたゆったり目のポーカーフェイス。レディーガガほど力強く歌わない。あえてさらっと歌ったポーカーフェイス。もちろんスローテンポ気味。しかしまだこちらの楽曲にはなれていません。


 Jポップの最近のヒット曲もいつかスローテンポにカバーされる日が・・・。奇妙礼太郎さんの歌う渚のバルコニーも素敵ですよ。この曲はCMでも流れていました。本家とは違うアレンジ。聖子さんの楽曲より雄大で、それなのにどこか伸びやかさも感じる歌声。どこまでも広がる大自然に包まれているような感覚。


 探してみたら、まだまだ素敵アレンジあるでしょうね。中島美嘉さんの接吻も素敵なアレンジが入っていました。透明感と浮遊感のような。本家のムーディっぽさはないけれど、どこか甘さもある大人なっぽさ。こちらも癖になります。


 大胆アレンジは成功すると、名曲になりますね。本家も再評価される事も多い。聞き比べも楽しい。


 


 


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