台湾TSMC 3月の売上高は17ヶ月ぶりの低水準、第1四半期の業績は予想に及ばず
TSMC(台湾積体電路製造)の3月の売上高は1454億800万台湾ドル(約6300億円)で過去17ヶ月で最低となった。第1四半期累計の売上高は5086億3300万台湾ドル(約2兆2060億円)で予想を下回る結果となった。
同社によると、需要の低迷が続いたことと、顧客による在庫調整がさらに進んだことが、TSMCの3月および第1四半期の業績悪化の主因となった。
同社はまた、以前の説明会で、平均為替レート1米ドル=30.7台湾ドルとして167億米ドル(約2兆2000億円)から175億米ドル(約2兆3100億円)になると見積もっていた。TSMCの第1四半期の売上高は5086億3300万ドルとなり、予想の水準である512億9000万ドルから5372億5000万ドルを下回り、前四半期比18.68%減、前年同期比3.6%増となった。
今後の見通しとしては、サプライチェーンの在庫不足が続くため、第2四半期はTSMCの収益減少は続くが、下半期は大きく回復し、通年の収益は昨年を若干下回る程度に着地する可能性が高いとする予想が多い。
TSMCは4月20日にオンライン説明会を開催する予定。設備稼働率の底打ち時期、通年の見通し、粗利益率の動向、設備投資計画、グローバル展開および先端プロセス開発などが注目される。
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