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<その3>田んぼのインコ④(道具編(1) "いんこホイホイ”の作り方)

今回の捕獲作戦のために用意した”いんこホイホイ”という名の捕獲器について以下熱く語ります。熱く語りすぎてめちゃくちゃ長くなったので、この記事では基本的な作り方についてのみ記述し、設置のポイントなど、使い方についてはまた別の記事でご紹介しようと思っています。

”いんこホイホイ”とは、昔ながらの雀を取る罠(ザル+つっかえ棒+紐+米)を現代風にアレンジしたようなものです。

頑張ってイラストにしてみました(`・ω・´)


愛知県で保護活動をされている偉大な先達・藤井ぴーこ様(勝手に師と仰いでいます)が、身近な材料で作ったものを紹介してくださっております。ご本人から許可をいただきましたので、リンクを貼らせていただきます。

こちらが、基本のホイホイの作り方です。


一方のこちらは少し材料が違うバージョンです。


下記は私のメモです。

☆☆☆”いんこホイホイ”の基本の材料☆☆☆
 ①カゴ(またはザル)状の何か
 ②つっかえ棒になりそうな何か
 ③紐(5M~10Mぐらい)
 ④カゴ(またはザル)の底面より大きな板状の何か
 ⑤カゴが入る大きな洗濯ネットまたはゴミ回収用ネット
 (※④、⑤は、捕獲後に使います)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


①カゴ(またはザル)状の何かについて
最初の説明動画(「いんこホイホイの作り方【改良版】」)で我が師匠が用いておられる、100円ショップに売っている大きめのプラスチック製メッシュカゴが一番入手しやすいです。が、家に余っているケージがあるなら、ケージの上部を使う方が、メッシュカゴより内部の餌の視認性が高くなるせいなのか、飼われていた鳥なのでケージそのものになじみがあるせいなのか、インコさんが入りやすい気がします。また、ケージのほうが重さがあるので、カゴが落ちるスピードも上がり、捕獲成功率が上がります。ケージを使う場合は、動画の説明にあるように、窓や扉は開かないように固定してください。

私は今回、最初の最初は100均のメッシュカゴを持って行ったのですが、本格的にホイホイ設置を決めた後には、余っていたケージの上部を用いました。ただ、このケージはあまり大きいサイズではなかったので、インコさんが近くに来てくれても、入ってそうで入ってないような微妙な位置でなかなか紐が引けなかったため、その後、急遽直径47センチの大きなザルをアマゾンで買って導入してみました。ここまで大きなサイズのケージは、買うととても高いので、安価な代用品としてこのザルが使えるのではないかと考えたのです。

ホイホイ底面の面積が大きい方が、ターゲットの身体がすっぽり入りやすく、紐が引きやすいというのはひとつのポイントかと思います。ただし、携帯性や、紐を引いた時のカゴが落ちるスピードのことなども考えると、大きければ大きいほどいいわけでもないような気もするし、結構難しいところです(このカゴは重いのでそこそこ速く落ちますけど、紐を引くときに一瞬グッと力をこめるような時間が生じますのでそれがタイムロスになっているような気がします)。あと、大きいせいで逆に迷子鳥さんが恐がって入らない可能性もあります。何より、この巨大ザルの最大の問題は、捕獲活動をしていない時には邪魔であることですね(^^;

②つっかえ棒になりそうな何かについて
師匠の最初の動画では、100円ショップで買えるものとして、太い針金(アルミワイヤー)を紹介していますが、カゴと分離しない針金ですと、ホイホイのカゴの開口部から直角の角度でしか紐が引けないというのがネックになります。なので私は2番目の動画(「ガタゴト地面・風に負けないゾ版」)にあるつっかえ棒式をお勧めします。つっかえ棒ですと、カゴの開口部から多少斜めの位置からでも紐が引けます。

つっかえ棒の素材としては、師匠の説明動画にあるように、トイレットペーパーやラップの芯でいいのですが、トイレットペーパーの芯だとちょっと高さが低めと感じるかもしれません(セキセイさんなら十分ですが)。ラップの芯なら好きなところでカットできます。ただし、芯に厚みがあって硬い素材ですと、地面がアスファルトやコンクリートの場合、紐を引いた時に摩擦が生じやすく(ガガガっとなる)、ホイホイカゴの落下スピードが遅くなります。

インコホイホイは紐を引いた時のスピードが大事で、速く落ちるようにしたほうが捕獲成功率が上がりますので、摩擦が少しでも少なくなるよう、接地面積が狭くて済むもののほうが好ましいです。接地面積が狭く、かつ軽いものとして、ストローは優秀な素材です。師匠が、タピオカストローに切れ目を入れて利用する方法を紹介なさっていますが、100円ショップのタピオカストローには、1.2cmのものだけでなく、時々0.8cmのものが売っており、0.8cmだと1本では支えきれないことがあるのでご注意ください。

私は家にあったストローが0.8cmタイプだったため、切れ目を入れても支えきれませんでした。そこで、切れ目は入れずにストローを数本束にしてガムテープで止めたものを、つっかえ棒として使っていました。

つっかえ棒の長さとしては、インコさんがしゃがまずにホイホイ内に入れるぐらいでいいようです。あまり長いとバランスが悪くセットしにくくなりますし、落ちるスピードの点からも、長くし過ぎない方がいいかと思います。

③紐(5M~10Mぐらい)
師匠の説明動画にある通り、安価で入手しやすい麻紐で良いと思います。私は最初麻紐を使っていて、途中から、洗濯ロープのようなものなら絡みにくいかなと思って買い直したのですが、逆でした。洗濯ロープのほうが、麻紐よりも、意外と絡みやすかったです。

捕獲作戦に入りますと、インコホイホイは毎日セットするものなので、ストレスにならないよう、紐を絡みにくくする工夫が必要です。針金式ホイホイの場合、紐がよく絡まります。紐はきちんとたたんでしっかり留めておきましょう。つっかえ棒式のホイホイなら、つっかえ棒にぐるぐる巻いておけるので便利です。

紐に関してホイホイ設置時に大事なことは、師匠もよくおっしゃっていることですが、いつでも紐をすぐに引けるように、常にピンと張っておくことです。つっかえ棒のどの位置に紐をつけるかも結構悩みますが、ピンと張っておく都合を考えると、やはり棒の下の方がいいのではないかと思います。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

インコホイホイは、材料①~③で作ったカゴの内部に餌を撒いて、インコさんをおびき寄せる装置です。この時の餌の撒き方はかなり重要です。周りに撒きすぎると、周りの餌ばかり食べて中に入ってくれません。周りはほんの少し、内部はてんこ盛りを心がけましょう。餌の撒き方が捕獲の成否を決めるといっても過言ではありません。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

さて、迷子の鳥さんをうまくホイホイで捕まえられたとして、その後どうするか。下記動画をご覧ください。


④カゴ(またはザル)の底面より大きな板状の何か
迷子鳥さんを捕まえた後は、鳥さんとカゴを安全に移動させなければいけません。その際に、カゴの底面より大きい板状のものを、地面とホイホイカゴの間に差し込んで固定します(要は逆さまの蓋です)。動画にあるようなバーベキュー網でもよいのですが、素材的にあちこちに引っ掛かりやすいのが難点です。というわけで私は、ダンボールをおすすめします。しなるので差し込みやすく、たためるので携帯性もよく、簡単かつ安価に大きなサイズも入手できます。また、そのまま端をガムテープでカゴに貼って一時的な蓋にすることもできると思います(かなりきちんと貼らないと危ないですが)。

⑤カゴが入る大きな洗濯ネットまたはゴミ回収用ネット
ホイホイに鳥さんが入り、板を差し込むことも終わったら、今度は板と地面の間に、さらにネットを入れて、板とカゴを丸ごと包みます。大きい洗濯ネットでもいいですが、サイズが限られているので、私はゴミ回収袋をお勧めします。

これはかなり大きいですが、洗濯ネットより開口部がずっと広いので、カゴを入れるときに引っかかりにくくてらくちんです。

2022.06.23.追記
ダイソーにも売ってました
売ってる時と売ってない時があるので
見つけたら買っておくといいかも


【注意】板を差し込む作業と、ネットを入れる作業は、できるだけ2人以上で行いましょう。せっかく捕まえたのに、隙間から鳥さんが出てしまうことが考えられます。

ネットに入れて口を縛ったら、一式全部持ち上げて、車の中など、安全な場所に移動させましょう。そして、完全に出口のない状態のところで鳥さんをキャリー等に移しましょう。

★ホイホイの弱点★
ホイホイの弱点は、なんといっても風に弱いことです。師匠の最初の動画にあるようなプラスチックのカゴですと、風がある日は風でカゴが落ちてしまって使えません。風がある日は、2番目の動画、「ガタゴト地面・風に負けないゾ版」にあるようなケージのほうがいいです。

以上、熱く語りすぎて若干疲れました。この記事でも少し使い方のポイントに触れていますが、使い方についてまだ言いたいことがあるので、また別記事で書きます(`・ω・´)✧

作り方と使い方、是非セットでお読みくださいm(_ _)m


※見出しの写真は、田んぼのインコさんの捕獲作戦の時に実際に設置した時のものです。つっかえ棒は、ちょうどいいラップの芯がなかったので、セリアに売っていた「クラフトラック組み立て用部品 紙管」を使いました(しっかりしている素材なので、紐を引いたときにガガガっとなるというのはこれだったりします)。
ホイホイ内部左側に見える銀色のものはネジです。田んぼのインコさんは電柱の部品が好きで、よく部品相手におしゃべりしてたので、ホイホイに入ってもらいたくてネジを用意してみたんですが、あんまり興味がなかったみたいです…。右側に見える金色のものは鈴です。鈴が好きな子も多いので、用意したんですが、これまた興味なかったようです。というか、外ではおもちゃより餌のほうが、やはりいいみたいですね。

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