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<その4>公園のインコ in 千葉 ①(調査編)


この件につきましては、関わった方が多く、また、インコさんが時々お邪魔していたご家庭に大変お世話になったため(というか捕獲はひとえにこのご家庭のおかげです)、プライバシーを考慮してはっきりと書けないところも多いのですが、記録としては残しておきたいので、書ける範囲で頑張って書く所存です。しかし、もはや記憶が曖昧(~_~;)


2019年に「ことり」アカウントを作って以来、迷子鳥さんのために何かしたいと思って、近隣で迷子発生や目撃情報があった場合は、見に行ったりはしていたのですが、実際にその行動が結果となることはありませんでした。

しかしどうしたことか、2021年になって、突然、実を結び始めました(※1)。8月下旬に埼玉県志木市の公園の子を保護して以来、9月にお隣新座市の空き地の子、11月に志木市の田んぼの子を、近隣住まいのMさん、Kさんと協力して保護しました。ついでに、11月には、直接は関与していないものの、気にかけていた埼玉県A市の迷子セキセイさんも、近隣の鳥飼いさんたちが保護してくださいました。

一度保護に成功すると、「保護って本当にできるんだ!」というのが実感となり、「もう片っ端から迷子の鳥を捕まえまくりたい!」と思うようになりました。

というわけで、今までは基本的に自分の生活エリアの目撃情報のみを注視していたのですが、2021年11月16日に、とある迷子情報サイトに投稿された、千葉県N市の目撃情報を見過ごすことができませんでした

その投稿はすでに掲載期間が終了してしまって、今はもう詳細の確認ができませんが、「公園に、雀と一緒に現れるセキセイインコがいる」というような内容でした。雀といるならご飯は食べられているので、「時間をかければ保護できるはず!保護しなきゃ絶対にもったいない!」と思いました。しかし、掲載された情報だけでは、「N市の公園」ということまでしか分からず、その公園がN市内のどこなのかははっきりとしませんでした。

その迷子情報サイトは、コメントを入れれば掲示板で投稿主様とやり取りができる仕様になっていましたので、正確な場所を知りたければコメントをすればよかったのでしょう。ところが、投稿主様がその後、投稿ページを確認していない場合もよくあり、コメントでお返事がもらえる可能性は、そう高くはありません。何より、返答していただけたところで、遠くに住んでいる私が実際に探しに行けるわけでもないので、コメントをすることはためらわれました。

保護のために第一にやることは、インコさんが現れるという公園の場所を特定することですが、もし場所が分かっても自分が行けないならどうしようもないし、どうしよう……と私は考え込んでしまいました。

そんな時、以前、同じN市で目撃情報があったときに、✨探しに行ってくださったIさん✨のことを思い出しました。甘えた考えですが、もし場所を特定できて、Iさんにお伝えしたら、実際に見に行けるかどうかは場所とご都合次第にしても、気にかけてくださるかもしれないと思いました。

とにかく場所の特定だ!と思った私は、かつて埼玉県A市の水路を特定した時と同様に、これまた片手間に「特定できればラッキー」ぐらいの気持ちで、N市の公園を片っ端からストリートビューで見ていくということを始めました。

N市の市役所のホームページ内に、公園一覧が出ていましたので、その名前一つ一つをコピペしてググっていきました。目撃写真には、公園に隣接した建物の白っぽい壁と、公園を囲っている黒いフェンスが写っていましたから、その形状を意識して、ざっと見てまわりました。
N市は、住宅地として近年開発された地域も多いせいなのか、小さな公園も含めるとこんなにあるのかとビックリするほどの数でした。

公園全部を一通り見終わって、同じようなフェンスがある公園はいくつか見つかったものの、ここ!というところが見当たらず、困りました。行き詰まっていたところに、ちょうど、日常的に連絡を取り合っている知り合いからラインが来たので、何気なくその方に、「この写真に写っている公園を特定したくて、N市内の公園を全部ストリートビューで見たんだけど、分からなかったんだよねえ」とこぼしました。
別に、その方に公園を特定してもらおうと思ったわけではないのですが、その方がネット上の情報を検索するのが得意な人(※2)だという意識はあり、何かアドバイスをもらえるのではないかと期待していました。

そうしたら5分もしないうちに、その方から「〇〇〇公園って見ましたか?」と返ってきました。かわいい名前の公園だったので記憶にあり、「もちろん見ましたよ(`・ω・´)キリッ」と自信たっぷりに言いました。

「では、この画像と比べてみてください」と、その方が見せてくれた画像は、紛れもなくあのインコさんがいる写真の背景と同じ場所でした。なんとわたくし、ちゃんとそこの公園を見ていたのに、気が付かなかったのです。

見落とした原因は明白でした。私は、公園の植込みのところにインコさんがいる目撃写真を、通りの側から公園の奥に向かった角度で撮られた写真だと無意識に思い込んでおり、ストリートビューで、その思い込みに基づいた角度でしか見ていませんでした。しかし、その写真は、実は、公園内から公園外に向かってカメラを構えたときの角度だったのです。つまり、想定と正反対の角度でした。その可能性も当然考慮しなくてはいけなかったのに、私にはその発想が全くありませんでした…。これじゃ見つからないはずです(´._.`)

ともかく、思わぬ協力者を得られたおかげで、公園の特定ができました。私は早速、Iさんにご連絡しました。ご都合が当然あるでしょうからIさんが必ずしも見に行けるとは限らないし、捜索には人数がいた方がいいので、同時に、Twitter上でも場所が分かったことをツイートして、捜索に行ってくださる方を募りました。
とりあえず一目でいいからこの子の姿を実際に確認できたらいいなと思いました。

ツイートから約1日半後の、11月21日日曜 午前9時頃近隣にお住いのPさんという方から連絡があり、DMで場所をお伝えすると、すぐに現地に見に行ってくださいました。そしてなんとなんと、11月21日 の午後に、インコさんを見つけてくださいました

インコさんがいたという木
(Pさん撮影)

最初は、Pさんがひと通り公園を見回っても分からなかったらしいのですが、一緒に連れて行った愛鳥さんが鳴きだしたら、公園の中に1本だけ生えている木のところから声がしたそうです(いつからその木にいたのかは不明)。ちなみに、この時雀は周りにおらず、1羽だけでそこにいたようです。

Pさんが木の下のベンチでしばらく粘っていたところ、インコさんが、愛鳥さんの近くにいったん降りてきてくれました。インコさんは、この時、人間の呼びかけにも反応を見せたらしいです。しかし、その後飛び立ち、セキレイ(※3)に追いかけられて逃げてしまったとのことでした。

Pさんはその日、もう一度、買い物帰りに寄ってくださったのですが、雨が降りだしており、インコさんは見当たらなかったそうです。

その翌日、2021年11月22日月曜日には、私が最初にご連絡したIさんも、お仕事でお忙しい中、しかも天気も良くない中、公園付近の捜索に行ってくださいました。しかしこの時には、雨がひどくなったこともあり、捜索時間があまり取れず、発見には至らなかったとのことでした。

ともかく、実際に一度は目撃されたので、確実に居ついていると分かり、私は自分の目でもインコさんを確認したくなってしまいました。しかし、埼玉県南西部にある私の家から千葉県のN市までは距離があり、最低でも片道一時間半はかかります。確実に会えるとは限らないインコさんを探しにわざわざ行くかどうかで、大変悩みました。

私の背中を押してくださったのは、2021年8月末の、埼玉県志木市の公園のインコさん捕獲作戦の時以来、事あるごとにDMで相談に乗っていただいていた、迷子鳥保護界(そんな業界がっ!?)のレジェンド✨藤井ぴーこ師匠✨でした。

藤井ぴーこ師匠に、「師匠は保護のためにどれぐらい遠くまで行ったことがありますか?」とお伺いしたら、「車で片道2時間のところにも通っていましたよ」と教えていただき、覚悟を決めたのです。
その後何日も通い続けるのは無理だとしても、画像とともに目撃情報をアップすれば、その地域の人が応援にかけつけてくれることがあるとも教えていただいたので、私が行く意味は十分あると思いました。

☆ ☆ ☆

※1 保護することが増えた=迷子が増えたということかもしれないので単純に良いことだとは思えませんけどね(´・ω・`)

※2 私はこの方のことをフェネ子様と呼んでいます( Netflixで公開されている『アグレッシブ烈子』というアニメを見ている人にしか分からないネタでごめんなさいm(_ _)m )
 ちなみにフェネ子様は、ストリートビューではなくて、「地名+公園+近く」のようなキーワードを用いて、画像検索で見つけたらしいです。こんなに早く見つかったのは偶然だそうですが。

※3 2021年11月に保護した志木市の田んぼのインコさんも、セキレイさんに追いかけられているところを2回ぐらい見ました。セキレイさんには迷子の鳥さんを追いかけたくなる習性でもあるのでしょうか…。

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