
<その1>公園のインコ③(捕獲編)
2021年8月22日日曜日は、「インコさん」というアラームに起こされて4:45に起床しました。曇っていることもあってまだ暗いからとすぐには出発せず、シャワーを浴びていたので、公園着は5:30少し前ぐらいでした。

ホイホイもちゃんとセット
着いてすぐ、YouTubeでセキセイさんの鳴き声を流したら、声がしました。
昨日は5時台には降りてこなかったので、てっきり今日も降りてこないかと思っていたら、私が来て割とすぐ、木の上から降りてきて、公園端のフェンスにとまりました。

昨日までいんこホイホイで何とか捕獲できないかと頑張っていましたが、この子は周りの撒き餌ばかり食べてしまい、なかなかカゴに入ってくれないので、私には一つ、考えがありました。
昨日、Mさんとインコさんを見守りながら雑談していて、何気なくMさんの過去の捕獲経験のお話になったのですが、その際に、Mさんが目撃情報から探し出した子があるお宅の庭木にいて、そのお宅の方のご厚意で脚立をお借りして脚立の上に乗ったものの、粟穂で釣ってもなかなか手には乗ってくれなかったので、とうとう脚立の上で両手で素早く包むようにして捕獲したとおっしゃっていたことがヒントになりました。私も、チャンスがあったらこの子を手づかみして捕まえようと覚悟を決めていました。
インコさんがフェンスに来たのはチャンスだと思いました。しかし、フェンスの高さは、私が背伸びをしてもフェンス上のインコさんに届かないぐらいのものでした。これではバランスが悪くてつかむことができません。
どうしよう…。
と思ったら、フェンスの継ぎ目の下のところにブロックがあるのを発見しました!そこに足をかけたら、ちょうどフェンスの上に手が届くぐらいになったのです。早速私はそこに足をかけて、インコさんに近寄りました。

(これは後日撮影した写真です。
捕獲当日は草ぼうぼうで
ブロックが見えませんでした)
「インコさん、おいで。私と一緒におうちに帰ろう」
一生懸命話しかけましたが、インコさんはどんどん私から遠ざかろうとしてしまいました。その時、Mさんが公園の縁石上に撒いたシードが目に入ったので、私はとっさにそれをつかみました。そしてそのシードを左手に持って、インコさんに見せるようにしました。
「ほら、ご飯だよ。お腹がすいているでしょう?」
すると、私から遠ざかるように蟹歩きをしていたインコさんの動きがピタッと止まりました。私ももう少しインコさんに近寄るように動きました。インコさんはしばらくの間、私の手のひらのシードを考えるように見ていましたが、ふと、シードのほうに首を伸ばしました。
パシッ!
インコさんの動きに注目しながら、私はいつでもインコさんを捕まえられるように、そうっと右手を構えていました。インコさんの首が伸びた瞬間、今だ!と思って右手をインコさんの背中に向けて素早くかぶせました。
それが成功して、インコさんを両手でつかむことができ、インコさんは今や私の手の中にいました。インコさんはピピピともギャギャギャとも言わず、ただただ驚いているようでした。
私は左手とお腹に挟んでインコさんを持ちながら、右手だけでベンチの上にキャリーを用意して、インコさんをキャリーの中にそうっと入れました。
「つつつつつ、捕まえたああああああ!!!」
5:40分ぐらいだったでしょうか。公園に到着して10分程度で、捕獲することができました!
もうすぐMさんがいらっしゃるだろうと思い、「捕まえたので今日はいらしていただかなくても大丈夫ですよ」ということを伝えるべく、ともかくMさんに電話をしました。早朝の電話にもかかわらずMさんはすんなり電話に出てくださいました。キイロちゃんかどうか一応確認するためにいらっしゃるとのことだったので、このままベンチでMさんを待つことにしました。
捕まえました!!!!
— 迷子鳥捕獲法研究家のことり(鳥の迷子をなくしたい) (@ouchilover) August 21, 2021
混乱を避けるため、元の投稿は削除いたします。
ご協力ありがとうございましたm(_ _)m#志木市 #本町 #直路交通公園 #迷子鳥 #セキセイインコ #解決済み pic.twitter.com/w2V8Mg2O5O
Twitterを見て、本日協力に来てくださるとおっしゃってくれた方もいたので、取り急ぎこの間にTwitterに捕獲成功の報告をしました。
Mさんが到着し、キイロちゃんかどうかを確認していただきました。二人で見張ってるときからうすうす分かってはいましたが、この子は残念ながらキイロちゃんではありませんでした。その後、公園掃除のおじさまにも、毎朝公園に体操(か素振り)にいらしているおじさまにもインコさんをお見せして、捕獲成功のご報告しました。

しゅっとなってました
Mさんと相談の上、飼い主さんが見つかるまでのお世話は、飼い主さんがこの辺の人であることを考慮して、市内に住んでいる私がすることになりました。当然、警察への届け出も、私がすることになりました。今までインコさんを守っていてくれてありがとうと、最後に公園に挨拶をして、私はインコさんを入れたキャリーとともに、交番に向かうべく自転車をこぎだしました。
振り返ってみると、今回の捕獲成功は、朝イチというのが良かったのだと思います。朝イチでインコさんが何も食べておらず、おなかがペコペコに減っていたからこそ餌に気を取られてくれたのだと思います。同じ状況になっても、他の時間帯では、捕まってもらえなかった気がします。
早起き2日目にして捕まってくれたことは、今思えば幸運でした。この捕獲経験の約2か月後、毎朝2週間以上早起きしなければならない日々がやってきたのです…。
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