アツさのTRIGGER『プロメア』※ネタバレ注意※

※かなりのネタバレを含みますのでご注意ください※
※個人的な感想による女性向け発言を含みます※

火消しが世界を救う話

火消しの話とだけ聞いて前知識なしで見たのですが、内容はざっくりこんなかんじ。

ある日突然世界に人体発火を行うミュータント『バーニッシュ』（ストレスが限界を超えると発火するらしい）が誕生し、世界は火の海へ。そんなバーニッシュから世界を救うために主人公ガロが属する消防団が話の主軸となります。

バーニッシュの中にはテロ集団『マッドバーニッシュ』というのがいて、そのボスが金髪の美青年リオ。敵としてリオとガロが出会うことから物語は始まります。

火を出す存在＝悪として捉えている主人公ですが、物語が進んでいくにつれてバーニッシュも同じ人間だ、どうにか共存することはできないかと考えていくようになります。消防団と違う組織として動く軍人なんかも出てくるんですが、こいつらが酷い！何もせずに隠れて暮らしているバーニッシュまで弾圧、迫害していくのです。

命の恩人でもある司政官クレイに共存の道を訴えるガロですが、実はこいつがラスボスだった！いずれ火山噴火で地球が滅亡することを知ったクレイは箱舟構想で選ばれた人類を逃がすための宇宙船を作っており、その動力としてバーニッシュを捕まえていたのです。

しかし、実はこの火山噴火、宇宙船の燃料にされるバーニッシュたちのストレスが引き起こすという本末転倒なメカニズム。どうにか止めるためにガロとリオは手を取り、強大な敵に立ち向かっていくのです。

グレンラガンやキルラキルを彷彿させるアツさ

TRIGGER作品と聞き、グレンラガンやキルラキル大好きな私としては見るしかない！と思った作品でした。アツさのTRIGGER、デザインの可愛さ、機体のかっこよさ。

まず、冒頭で消防団が火消しに向かうシーン。ロボットに乗って消化活動をするのですが、圧倒的に機体がかっこいい…！そして、登場シーンのBGMはキルラキルを彷彿させるかっこよさ…！！

マッドバーニッシュのブラックスーツもめちゃくちゃかっこいい！バイクフォームとか！リオがガロと初めて接敵するシーンで、リオが高いところから歩いて降りてくるところなんか皐月様を思い起こさせるかんじでかっこよかったです。

戦闘シーンはロボ物として描かれているんですが、最終決戦のロボットはガロとリオ２人で操縦することに！そして、ガロが命名した名前が"リオデガロン"！グレンラガンと同じ！ムネアツ…

ストーリーの方はグレンラガン、キルラキルと同じ地球外生命体エンドなかんじもあり、最初から最後までアツく拝見できた作品でした。

俳優によるキャラクターボイス

主人公ガロ（CV.松山ケンイチ）、バッドバーニッシュのボスリオ（CV.早乙女太一）が二人の魅力を充分に引きだしてくれていたと思います。

リオの苦悩を抱えつつ、若くしてボスとなり、仲間を助けるために怒りもするかんじが早乙女太一くんの優しい声と合っていたと思います。見た目はグレンラガンのヴィラルのような金髪ですが、檜山さんとは違う落ち着きがまたよかったです。（檜山さんはリオの側近やってたので、その演技がヴィラルっぽくもあり個人的にはウハウハしました！）

松山ケンイチさんはこれカミナに寄せてるんじゃないの？と思わせるほどてやんでいなアツい江戸っ子がとてもよかったです！物語が進むにつれてどんどんまっすぐ、どんどんアツくなる様がTRIGGER作品に一花添えていたと思います。

そして、ラスボスを演じた堺雅人さんはもう、"堺雅人"でした。俳優さんが声の出演をされているときって見終わってから「そうだ！あの人だった！」ってなることが多いんですが、クレイに関しては最初から最後まで堺雅人！序盤の優しくて英雄なクレイもいつものお優しい声で、後半の本性表してからの激昂も迫力満点！もう130%堺雅人。

ヒロインはリオだった

ここからは女性向け発言万歳でお送りいたしますが、ヒロインはアイナじゃなかった。リオだった。もうびっくりした。

中盤でリオが仲間を助けるために口づけで炎を移すシーンはあったのでもしかして…いやまぁ言うても…と思いながら見てましたが、ガロが炎を移すシーンは「ああああ！」ってかんじでした。もちろん劇場なので、声は出さずに、ですけど。なんか今までのすべてがぶっとんだくらいの衝撃シーンでした。

そして、それを見たうえで劇場で売っているグッズを見たらもう、どれを見てもリオがヒロインに見えるじゃないですか…びっくりだし、中の人絶対に意識して作ってるだろ…びっくりしたわ…

まだ劇場特典の前日譚は見れてないのですが（3回しか見れないから慎重になってる）、ゲーラやメイス、レミーやルチアも掘り下げてほしいのでアニメシリーズでもやってほしいなぁと思っちゃいますね。