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<セミナーレポート> 今どきの保護者が求める園の発信とは? 〜 ICT活用術 〜

2/8(火)に開催したオンラインセミナーのレポートをお届けします。
スマホ世代の保護者とどう円滑にコミュニケーションを取ったら良いのか?
職員の負担とならず、上手くICTを取り入れるにはどうしたら良いのか?
そんなお悩みを抱えている園さんに対して「ズバリ!」ご回答頂きました。
ご登壇の吉田南幼稚園さんには、とても分かりやすい易い資料でご説明頂き、参加者の皆様も「納得」のご様子でした。

ぜひセミナー動画をご覧ください!

※こちらからセミナー動画をご覧いただけます。

【活用事例紹介 鹿児島県鹿児島市吉田南幼稚園 園長橋口先生】(3分10秒〜)

冒頭に、昔と今はコミュニケーションも仕事も手段や道具が変化しており、「当たり前が当たり前でなくなる」「新しい当たり前が時間や価値を生み出す」という事を頭に入れて聞いてほしい、とお話頂きました。目まぐるしく変化する時代の中、何となく流されてしまっているかもしれませんが、ハッと気付かされるメッセージですね。

時代は変化・進化しています。

橋口先生は2021年4月〜園長に就任しましたが、僅か数年の間に園のICT化を進めました。ICT化の目的は、
・職員の負担軽減
・コミュニケーションの円滑化
にあります。その目的を達成する為に、最適なツールを使い分けています。

園の業務管理の中心は株式会社VISH提供の「バスキャッチ」というサービスが担っています。
・誰がメールを開封して誰が未開封なのか分かるので、効率的に対応ができ、情報の伝達スピードが高まった
・アンケート機能はリアルタイムに集計されるので、回収や集計の作業無しに、保護者の考えやニーズが素早く明確に捉えることができた
・物品購入も注文から請求まで自動的に管理され、職員が保育以外の雑務に振り回される事が無くなった
など、ICT化のメリットは大きかったそうです。
また、日報や要録、連絡帳など従来手書きで行っていた業務も全て電子化することで、ペーパーレス化が進み大幅な業務量削減になったそうです。

アンケートで意外なニーズを知り、行事など運営の改善に繋げています。そうする事で職員や保護者の参加意識が高まり、「ボトムアップ」運営に繋がっています。

【保育の可視化について  同幼稚園 園長橋口先生】(16分45秒〜)

いよいよ本題の「保育の可視化」についてのお話です。下図にある「4本の矢」。情報を届ける先は一方ではなく、多方に散らばっている、そこを意識することが大事だ、という事を意味しています。

常に「ブレないイメージ」を持つというのは大切ですね。

吉田南幼稚園では、目的・ターゲットに応じて以下4つのツールを使い分けています。

  • 園ホームページ 在園児や就園先を探している保護者に公の情報を公開する場。但し検索してくれた人にしか届けられないというデメリットも。

  • フェイスブック 園関係者以外にも同業者や不特定多数の方に日々の様子など簡易的な情報を発信する場。

  • インスタグラム 保護者だけでなく、養成校の学生や近隣の小中学生など未来の保育士もフォローしているので、保育の様子以外に園長のつぶやきなど、日々の様子を発信しています。継続し積み重ねる事で園の雰囲気が確実に伝わるそうです。最近の保護者はグーグル検索よりもまずはインスタグラムで検索、という方も多いです。インスタグラムは嘘がつけないという言葉が印象的でした。

  • おうちえんドキュメンテーション 在園児保護者向けに限定しています。写真+文字だけでなく、動画も挿入できるので、個人情報を気にすること無く保育の様子を詳しく伝えることができます。スマホで見やすいテンプレートが入っているので、他ツールと同等の作業でも2倍の発信力が有ると感じているそうです。在園児数は120名程ですが多い時は500回以上も閲覧される事があるそうです。伝わりやすいメディアなので、園内研修や未就園児向けの説明会資料としても活用しているそうです。保育の見える化は、他のクラスの様子も窺い知ることができるので、先生同士の情報共有や学び合いの場となっているそうです。

保護者がどう見えるのか?動画も交え詳しくご紹介いただきました。

【現場保育者からの声  同幼稚園 5歳担任瀬戸先生】(24分15秒〜)

おうちえんドキュメンテーションは担任の先生が作成・発信しています。5歳担任の瀬戸先生より実際に配信した内容や保護者さんからの感想など手応えについてご紹介頂きました。

登園自粛中でもICTを活用すれば素晴らしい保育が実現できたという事例です。

運動会前に、まん延防止措置に伴う登園自粛となり、多くの園児が登園できませんでした。そんな中、園で練習したり、園児同士教え合ったりする様子をドキュメンテーションに纏め配信した所、
家庭でも一体感を感じながら練習できた
・園児たちから「技のポイントも教えてあげたら良いんじゃない?」とアイデアが出てその動画を配信し、とても役立った
・何となく不安を感じていた子も本番は自信を持って挑めた
など多くの嬉しい感想が寄せられたそうです。
また、「祖父母参観」も中止となりました。そこで、おじいちゃんおばあちゃんにプレゼントを制作する事になりました。ただ、モノを届けるだけではなく、作っている過程や園児一人ひとりのメッセージもドキュメンテーションに纏めて配信しました。

「いつも送ってくれてありがとう・・・って書いてるの」
「はやくあいたいよ」ハンカチ無しでは見れないドキュメンテーションです。

・県外に住んでいるおじいちゃん、おばあちゃんに孫の元気な姿を届けられた
・入院中のおじいちゃんを元気づける事ができた
など、沢山の感想を頂いたそうです。
プレゼントを受け取るだけでは知り得なかった、子どもたちの込められた思いや、祖父母を思いやる気持ちも一緒に届けられたのは、ICTのチカラですね。
情報発信することによって、普段見取れなかったり、届けられていなかった事に気づいたり、普段から大切にしたいと思っている「過程」が見える化された事で、ドキュメンテーションに大きな手応えを感じているそうです。

最後に、橋口先生より情報発信のポイントを解説頂きました。とても参考になるお話ですので、是非動画をチェックしてみてください。(31分35秒)

特性に合わせて使い分けよう
情報は一方通行ではなく循環している

「ICTはひとつの道具」、『子どもも大人も心から「笑顔」になる保育を』をこれからも目指します。というメッセージで締めくくりました。

【バスキャッチ紹介 株式会社VISH 田中氏】(37分50秒〜)

吉田南幼稚園で紹介のあった、園児管理や連絡業務、保護者アンケート以外にも「園内の情報共有」機能についても紹介頂きました。担任と補助との連携、産休に入る先生からの引き継ぎなど、「情報が一箇所に整理されている」という事は大きな価値があります。バスキャッチとおうちえんは連携しており、園も保護者もバスキャッチの管理画面やアプリからおうちえんを直接利用することができ、とても便利です。

実際の管理画面で操作も見せて頂きました。

【おうちえん紹介 ㈱スマートエデュケーション 中川】(52分55秒〜)

ドキュメンテーションでそもそも何?どんな効果があるの?という基本的な話から、おうちえんではどんな操作でドキュメンテーションが作られるのか?を実際の画面で紹介しました。

シンプルな作りで誰でも直感的に操作できます。

瀬戸先生も、おうちえんでのドキュメンテーション作成は先生自身も楽しみながらやっているそうです。先生が楽しくないと続かないし、受け取る方も楽しくないですよね?

【まとめ:情報発信は外部向け? ㈱スマートエデュケーション 久保 】(1時間16分50秒〜)

ここまで様々な情報発信の目的や手段、効果についてご紹介しましたが、そもそも情報発信とは一体、何のために行うのでしょうか?

ずばり、「園児募集」ですよね?

園の特徴や良さを分かってもらいたくて、様々な情報発信に労力をかけていると思います。
では、就園先を選んでいる保護者さんはどんな事を重視しているのでしょうか?「園や先生の雰囲気」という、カタチとして「目に見えない」部分を重視しているというデータがあります。そんな「目に見えない」部分を「周囲の評判」から情報を得ています。
HPやSNSをチェックしたり、説明会・見学会に参加するのは当然ですが、そいういった情報の場は「園で作ることができる場」です。園がコントロールできない「周囲の評判」だからこそ、信頼度も上がるのではないでしょうか?では、どうやって「周囲の評判」つまり「口コミ」を良くしたら良いのでしょうか?

ずばり、「在園児保護者の満足度向上」です。

在園児保護者が求める情報発信をできていますか?

これは、過度な保育サービスをする、という事ではありません。
保育理念に賛同して入園している在園児保護者ですので、その通りの保育が成されているのか?をしっかりと発信して行けば自ずと園に対する信頼感や満足度が向上するのではないでしょうか?
「目的は明確に・手段はしなやかに」
ドキュメンテーションで保育を可視化する事はとても大切ですね。

【質疑応答】(1時間23分50秒〜)

大変中身の濃い時間で、質疑応答も活発でした。とても掲載しきれませんので、主だったものをいくつかご紹介します。

Q.良いことばかり紹介されましたが、トラブルや問題は無かったのでしょうか?
A.保護者目線でも、職員目線でも正直、トラブルになったり困ったことは今まで起こっていませんでした。

Q.先生にドキュメンテーションの作り方やルールなど指示はありましたか?
A.ドキュメンテーションとは?という説明はしましたが、中身については担任の先生に任せていました。続けるうちに気づきが生まれたり、お互いを見合う中でブラッシュアップが自然と進んでいきました。

Q.ICT化を進めるにあたって、抵抗感の有る先生にはどう対応しましたか?
A.苦手意識を持っていた先生には、「先生一人だけ特別対応はできない」と説明し、最初はつきっきりで使い方を教えました。今では連絡帳もドキュメンテーションも素晴らしいクオリティの物を作ってくれる様になりました。最初だけは大変ですが、丁寧に説明し寄り添うことで結果的には皆できるようになりました。

如何でしたか?
おうちえんドキュメンテーションは1ヶ月無料でお試し頂けます。
この機会に是非お申込みください。

↓こちらをクリック

【次回予告】
自然(いのち)の主体性を含めた「共主体」をテーマにしたセミナーを開催します。お申込みは以下をクリック。
2月18日(金)16時〜 zoomウェビナーにて開催


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