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こころ色インタビュー〜魔女修行編②〜

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10種の”いろ”と”香り”で
その時のこころ模様を探りながら
お話しを聞いていく「こころ色インタビュー」※インタビューをしようと思った経緯などについてはコチラから
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✍︎こころいろインタビュー〜魔女修行編①〜を
読んでない方は
コチラ

さて、前回のWATCHの振り返りだけでもまとめるのに苦戦し、全然本題に入れていないことにいま気づいた(笑)

Mさんはお家も自転車圏内であるから、直接対面を希望いただいたので、今回のインタビューは『森の中』で行うことにした。


平日の午前中、まだ人影もまばらな時間帯…
カワセミなどの野鳥もやってくるような自然豊かな森。(正確には公園だが、ここは森と言って雰囲気を出そうw)

都内とは思えないいい意味で整備され過ぎていない自然の中にポツンと用意されたテーブル&ベンチが今回のセッション場所。

まずは、先ほど書いた振り返りの時間。
持参してくれたノートを見ながら、2019年の年末を思い出す…

あの頃は、まだ誰しも世界がこんな風に変わっているなんて1ミリ足りとも予想できなかった…
だからこそ、思い描いていた2020年以降の未来もあったはずだが、実際のところMさんの場合はどうだったのだろう…

まずは現在のMさんの生活スタイルについて。
あの頃、生活の比重を減らしたいと思い描いていたカフェのバイトは辞め、まさに自身の家族や日常をテーマにしたイラストやミニ漫画を描きSNSで発信していた!
それだけにとどまらず、”一時期は”本の編集者さんの目に留まり赤入れを入れられるくらい編集者のお抱えとして日々目まぐるしく漫画を描き続けた時期もあったというではないか!

実はこの事は私も彼女のSNSをフォローさせてもらっていたので知っていた。
彼女の描く漫画は優しくて、あったかくて、かわいくて、でもそれだけではおさまらないクスっと笑ってしまうセンスがピカリと光っているのだ。
かく云う私も実は彼女の絶妙なセンスに魅了され、一緒にイラスト&アロマでマルシェのコラボ出店をしようと声をかけさせてもらった1人だ。(悲しくもコロナの影響でイベントが中止になったが、別のカタチでも今後いっしょに何かやりたいと思っている)

勘のよい方ならお気づきだろうが、”一時期は”とはどういう事なのだろうか?
それは彼女のこの怒涛の1年半を振り返ると見えてくる。

2019年の年末にWATCHセラピーで見えてきた本当にやりたい事。
実は年が明けてから彼女は病で手術を行なっていた。それも後押ししてカフェのバイトを辞めしばらく静養に入っていた。
しかし、体調も回復した夏頃には目標に掲げていた「屋号をもつ」を実行!
『nonohana design』というなんとも自然が大好きなかわいい彼女らしい屋号でイラストの活動をスタート。
オンラインショップで、自身のイラストのグッズ販売なども開始した。


そして、夏休みが過ぎた頃、彼女はある決意を胸に自分の家族や日常を描いたミニ漫画を描き始める
これがまた何ともセンスのよい笑いで溢れたあったかい作品なのだが、彼女はこの漫画を100個描いた暁には、その作品を持って編集者に売り込みに行こう!という熱い決意を持っていた!まさにあの時「進」の文字と共に色を塗っていた赤モード発動なのである。

見事そのセンスは買われ、編集者の目に止まり彼女はそこから怒涛の漫画家モードに突入する。

この時出会った編集者さんとの出会いもこれまた運命的に思えた。
編集者さんはとても素敵な方で、何度も何度もその丁寧な提案や優しさに救われた。
これはきっと運命の出会いなんだ!と当時の彼女は確信していた。
だからこそ、そんな編集者さんの期待に応えようと、必死になった。

(※Mさんの漫画が気になる方は公式アカウントへ)

早くも漫画家としてデビューしたかのような多忙な日々を振り返ると、
苦しくも楽しい充実した時間」であったと、今のMさんは語る。

出版こそ確定していないものの、日々編集者とのネームやり取り…
相手もプロなので「売れるためには〜」の細かい訂正に応え、それに食らいつく日々…

編集者の要望に応える事に必死で、家事は疎かになっていき、子ども達との時間よりもPCに向かう時間の方が増えてきていた。
彼女自身もその事実に気づきながらも、目の前の作業を終わらすのに必死で、心のどこかでその事実に蓋をしていた…

手描きの優しいタッチや色づけが特徴的だった彼女の作品は、
いつしか作業効率優先のデジタルを多用する作風へと変わってきていた…

彼女はアナログの楽しさも、デジタルの楽しさもあるという。
しかしデジタル着色で1作描きあげた時、妙な感覚を覚えたらしい。
手法なのか内容なのか。自分の根源から来る信号のような、得体の知れない腑に落ちなさがあったそうだ。

そんなある日、編集者とは別のところから、とてつもなく大きなイラストの仕事の話が舞い込んできた。
それは、誰もが1度は目にしたことがあるであろう大きな会社の仕事の話だった。

こんなでっかいチャンスは滅多にない!と話しは進んでいたものの
彼女の胸の中につかえる大きな何か…

そのモヤモヤの正体に彼女は気づいていた。

『私がなりたいのは、”売るための絵を上手に描ける人"ではない!
大切なのは家族と過ごすかけがえのない時間であって、
私がなりたいのは、そんな”かけがえのない宝物”を
自分の心のままに描く人だったはず!』
と。

そう気づいた彼女は、その大きな仕事に違和感を感じていた。
しかし、それと同時にこんなに大きなチャンスはもう巡ってくる事は滅多にないという事も知っていた。

彼女は迷いに迷い、涙が出るほどの葛藤を繰り返した…
それでもやはり、1度気づいてしまった違和感に目を背ける事ができなかった彼女が最終的に出した答えは、断りのメールを送るというものだった。

そして、断りのメールを送った当日、不思議な事件が起こるのである…

(こころ色インタビュー~魔女修行編③~につづく…)

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