見出し画像

毎日即興を「卒業」する3つの理由

昨年末にこんなnoteを書きました。

1.「毎日即興」続けて良かったです

2021年1月7日にスタートしたTwitterでの「毎日即興」。暦生活さんの記事を読み、そこで感じた事を元に、オリジナルの即興演奏や簡易作曲をするもの。約2年間続けてきました。
(↓例えばこんな感じです。)

毎日即興を続けて良かったことは、この3つ。
➀「これをすれば心がスッとリセットされる」という存在だったこと
②(作曲としての観点で)自ずと「引き出し」を増やしたくなる環境
今ここの「即興」だからこそ生まれる音楽があると実感できたこと

先ほど例として紹介した「翠雨」は、
ちょうど5月末の気候で過ごす中でその言葉に出会い、心にブワッっと明確なメロディが降ってきて、そのまま弾いた中で生まれた音楽でした。

そんな訳で、私にとって、「翠雨」はその言葉と共にとても印象深い1曲となり、さらにその後Audiostockさんのコンピレーションアルバムにも採用して頂いたり、ライセンス販売で単品購入頂くなど、嬉しい結果となった1曲です。
(↓Spotifyのリンクを付けます)

・・・と一例をあげましたが、その後、また色々な変化があり、
「毎日即興」を「卒業」することを決めました。

2.毎日即興を「卒業」する3つの理由

(1)2年経過し、テーマがダブるケースが増えたから

まずは単純に2年間やって来たので、ダブるテーマも増えてきました。
毎年違う曲を弾くこともありましたが(素直に感じるものがあり、思い浮かんだから)、「敢えて別の曲を準備しなければ」と思うことは本末転倒だと感じるようになりました。

それでも「このテーマには、この曲だ」と感じたときには、
元がピアノ即興であればそこにオーケストラアレンジを施したりするなどして、全く同じ曲にならないよう工夫をしてきました。

しかし、考えてみればそれも今年までの事。来年にはもっと「同じ曲を使う」ケースが増えるはず。そう認識しました。

(2)「毎日即興する」ことが目的では無くなったから

元々「毎日即興をする」ことが目的で始めました。

Twitterでの名前には「毎日即興」とも入れており、
「趣味ならば、もっと自分のために、気軽に奏でればいいんだよ」という想いも込めての活動でした。

もう一つの理由は、数年前即興をはじめたばかりの頃に投げつけられた
「即興なんてウソだ」「即興なんていい加減だ」などの言葉に対して
自分なりの挑戦とその証を持ちたい、という想いがありました。

こうした想いに対しては、
昨年来受験してきた、カワイのリトミック講師(※)の試験で当日ガチ即興をクリアできたことで、一つの区切りになったと感じています。
(※)カワイグレード音楽教育(5級)

そしてもう一つ、後述のAudiostockでの取り組みから、心境の変化に大きな影響を与えてもらいました。

(3)「自分の課題」と分かった事柄を、丁寧に勉強したい

2021年12月に開始した、Audiostockでの楽曲ライセンス販売と音源配信。
現時点で、登録楽曲は502曲です。

Audiostock「おうちおんがくさんのプロフィール」より

上記502曲の大半は「毎日即興」からの楽曲で、
毎日即興の中から購入して頂いた曲、コンピレーションアルバムに採用された曲も多くあり、続けてきて良かったと思っています。

一方で、両立が難しくなったことがありました。
それは、Audiostockレコーディングコンペに参加するようになったことです。

昨年3月にはじめて挑戦。それから、コンペは一度も通過しませんでした。

しかし、年度途中からは、コンペ用に作曲した和風オケ曲が、単品でライセンス購入して頂けたり、定額制プランでその月に一番売れた曲になるなど、
確実に自分に力が付き、自分が描ける音楽の世界を広げてくれることとなりました。

単に「コンペに挑戦する」ための作曲時間を捻出するだけなら、「毎日即興」を従来と同じスタンス続けられると思います。(昨年は実際そうでした)。
しかし、コンペへの挑戦を通じて「自分に必要なことで、勉強したい」と思う事柄がより具体的に見えてきて、もう少しきちんと時間を取りたいなと思うようになりました。

「自分の課題」と分かったことに一度丁寧に向き合ったうえで、
4月頃目途に、再度コンペに挑戦していきたいです。

3.今後に向けて

元々、会社員時代に自分自身を癒すために始めた「即興」でした。

YouTubeだけで活動していた頃は、趣味の繋がりでBGMにつかってもらえたり、カバーして貰えたりと、心温まる経験を沢山させてもらいました。

その後、Twitterをはじめて、暦生活さんの毎日の読み物を見ながら「即興」するようになり、そこから、リトミック講師の試験でのイメージ即興に挑戦したり、Audiostockさんでの楽曲ライセンス販売を始めることにも繋がりました。

昨年まで「趣味の音楽は、すべきことをやって、余った時間でやるもの」でした。

そこから今は「買ってくださる方が居る以上、私は仕事としての音楽に足を踏み入れている。きちんと時間を取りたいし、研鑽を続けていきたい」ものになりました。

家庭の事情で17歳でピアノをやめてから、半ば失恋したような気持ちで離れていた音楽と、今またこうして、ガッツリと向き合えるようになっていることは、本当に幸せなことだと思います。

また時期を置いて、「毎日即興する」ことを目的に再開したい気持ちもあります。その時はどんなやり方が良いのかな…そんなことも思い浮かべながら。

Twitterでの投稿は続けますが、毎日新曲をつくることにはこだわらないスタンスで続けていきます。
暦生活さんの読み物を毎日楽しみにしつつ、自然体で向き合っていきます。

最後になりますが、
毎日即興をはじめてから今日まで、暦生活さんには温かく見守っていただき、お声掛けて頂き、本当に有難かったです。本当にありがとうございました。

長くなりました。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!