失敗は成功のもと?📕少し違います!
失敗は成功のもと?
「ヒヤリハット」という言葉を聞いたことがあると思います。「ヒヤリ」としたり「ハット」することが多ければ多いほど,大きな事故につながる可能性が高くなるという研究があります。
ヒヤリハットの回数が多い人は,この小さな失敗を失敗として自覚していない,または失敗と思ったとしても,反省することがない。そのため,この甘さが大きな事故につながってしまいます。
失敗を成功のもとにするためには,小さな失敗を大切にしなければなりません。でなければ,失敗は大失敗に直結してしまうだけに…。失敗を大切にして将来につなげる意識や習慣を育てるために,私たち大人は,子どもたちにどう関われば良いのでしょうか?
①自覚する
まずは,私たち自身が「失敗は成功のもと」という方程式を心から自覚することです。心底思っている言動は相手に伝わります。自分自身にその体験がなければ説得は難しいでしょう。
②自覚させる
子どもの感性を健全に伸ばすための障害が,「過干渉」と「放任」です。どちらも「無責任」です。私たち自身が,失敗を前提に,失敗した後まで考えて対応する準備をしておく必要があります。「失敗させたくない」という親心も痛いほど分かります。しかしその先がない。つまり準備不足なのです。目先の結果に一喜一憂していては,筋の通った指導はできません。
③認める
失敗した結果を責めるのではなく,行動したことを認める。行動せずに失敗した場合は,その失敗自体を大切にさせる。これらの点に照準を当てるだけで,子どもへの対応は180度変わってくるのではないでしょうか。
成功に酔わず,失敗に挫けない。本来は,失敗だけでなく成功も自分の財産になるはずです。すべてをプラスに転換する強さを持ちたいものです。
自分を励ますことほど難しいことはありません。もちろん他人を励ますことも困難な道です。しかし,人を照らせば自分の前も明るくなる!ことを信じて生活したいものです。